積層ピッチが細かい方が、積層跡が目立ちにくくなり、より精微な仕上がりが可能となります。しかし積層ピッチが細かければ高性能という話でもなく、ヘッドの位置決め精度が低ければ、造形物の精度も低くなってしまうということを知っておきましょう。業務用3Dプリンターを選ぶ際には、各マシンのスペックを比べると同時に、サンプルの仕上がりもチェックすることが大事です。
こちらでは強さに対応する造形方式「FDM・FFF・HP Multi Jet Fusion テクノロジー・粉末積層造形法」のうち、最小積層ピッチが0.1mm以下のもの。かつ500万円以上の価格帯のものを紹介します。
強靭なナイロンにカーボンを加えて強化した材料「ONYX」を中心に「ケプラー(X7)」「ファイバーグラス(X5、X7)」や独自設計の高温高耐熱「HSHTファイバーグラス」など、他に類を見ない高性能材料に対応。マシンに組み込まれた造形テーブルのレベリング調整システムが±1マイクロンの精度で測定し精密に平面を調整、高精度、高品質の表面を実現します。高い強靭性、強度、耐熱性、安定性、復元力があるので治具やエンドパーツの造形に最適です。
X7では造形中の断面をレーザースキャンしプリントソフト「Eiger」の形状モデルと比較して造形精度を確認できるので高レベルの品質管理が可能です。
このモデルは最終製品向け3Dプリンターです。特集ページでも紹介しています
HPは、これまでのFDM方式や光造形方式とは異なりパウダー状の熱可塑性樹脂を噴射して造形を行うHP独自の造形技術「HP Multi Jet Fusionテクノロジー」を開発。これまでプロトタイプ製造が中心であった3Dプリンターは、この技術によってプロトタイプから最終製品まで製造、量産が可能になりました。
庫内を正確に温度管理し、レイヤーごとに造形コントロールを行うことで、最終製品の精度や再現性を保ったまま高品質な造形ができ、驚異的な生産能力により生産性を落とすことなく継続的にプリントを行うことが可能です。また、使用する材料の再利用率を高めることで材料の廃棄が減り、3Dプリンターの課題であるコストカットも実現。プロトタイプから最終製品まで一貫して高品質な造形が可能なことから、最終製品の製作に向いている3Dプリンターです。
このモデルは最終製品向け3Dプリンターです。特集ページでも紹介しています
ドイツのEOS社が開発したEOS M 290は粉末にした金属をレーザーで溶解し1層ずつ固めて造形する、高い精度と解像度、表面品質に優れた金属3Dプリンター。400Wファイバーレーザーによりフォーカス径を小さくすることで細部の形状再現ができるため複雑な部品も製作できます。プロトタイプから最終製品、金型まで対応できるので、商品開発にかかるコストも大幅に削減可能。EOS M 290は軽合金、超合金、鋼鉄類、複合材など、さまざまな材料が使用でき造形サイズも広いので多種多様な製品が製作できます。
「実製品に適用できる業務用3Dプリンターを導入したい」「高い強度、精度がよい3Dプリンターを導入したい」企業におすすめなのが、最終製品の造形も可能なスペックを持つ3Dプリンターです。
500万円未満クラスのおすすめ業務用3Dプリンターを紹介。
需要の多い「精度や強度に優れたスペックを持つタイプ」をはじめ、お探しの「造形方式別」や「造形サイズ別」にご紹介。
500万円~7000万円以上クラスのおすすめ業務用3Dプリンターを紹介。
需要の多い「精度や強度に優れたスペックを持つタイプ」をはじめ、お探しの「造形方式別」や「造形サイズ別」にご紹介。