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企画・デザイン・設計向け
用途別3Dプリンター3選を
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この記事でわかること
- 3Dプリンターの進化による、マルチ素材・カラー造形・半透明造形のメリット
- カラー造形に対応したおすすめの3Dプリンター製品とその特徴・スペック
- 半透明造形に対応したおすすめの3Dプリンター製品とその特徴・スペック
これまでプリンターといえば平面状の紙などに文字、写真、絵などをインクで印刷するものでした。しかし3Dプリンターは3D CADや3D CGのデータをもとに、樹脂などの材料を積み重ねる(積層)することで立体物を造形(出力)していきます。3Dプリンターの登場によりモノづくりの現場は大きく変わりましたが、最近ではマルチカラー、マルチ素材を使える3Dプリンターも増えています。半透明の素材を使えるようになったことで、半透明の造形や内部が見える造形もできるようになりました。
また、マルチ素材によってデジタルデータからのダイレクトな一体成形ができるようになり、カラー出力で表面加工や塗装も不要となっています。このように3Dプリンターは企画、デザイン、設計分野でも大きな進歩をもたらしています。
こちらでは、カラー造形と半透明造形におすすめの3Dプリンターをご紹介します。
カラー造形におすすめの3Dプリンター
公式HP(販売代理店公式HP含む)にカラー造形に関する記述のある主な製品を、編集部独自の視点で紹介していますので、参考にしてみてください。
ProJet3500[3D Systems]
※この機種は販売終了しています。2022年12月調査時点
半透明樹脂、高強度新素材樹脂、カラー樹脂まで幅広い素材に対応。鋳造に適したロストワックスも使用可能。繊細な造形ができるので、試作品製作、ジュエリーなどの型製作にもぴったりです。
製品スペック
<ProJet 3500 HD Max>
- 造形サイズ:298×185×203mm
- 本体寸法:749×1194×1511mm
- 重量:323kg
- 積層ピッチ:0.016~0.032mm
- 造形方式:インクジェット
- 対応素材(材料):アクリル系樹脂
Value3D MagiX MF-1100[MUTOH]
※この機種は販売終了しています。2022年12月調査時点
ABS&PLAの多彩なカラーフィラメント、高精度な造形が実現できる高剛性ボディとオリジナルヒーターヘッド、ダブル冷却ファンで出力造形物をスピーディに冷却、ヒータ付き成形テーブルで造形物の収縮や反りを抑制するなど高精度造形のために様々な機能が搭載されています。
製品スペック
- 造形サイズ:200×200×170mm
- 本体寸法:500×550×530mm
- 重量:約17kg
- 積層ピッチ:0.05 mm~0.5mm
- 造形方式:熱溶解積層
- 対応素材(材料):ABS / PLA / TPC / SB
HP Jet Fusion 3D[HP]
ボクセル(3次元空間での正規格子単位)ごとに細部にわたって制御することで、これまで考えられなかったようなフルカラーのパーツ、複雑な構造のサーモプラスチック製パーツなどが製作可能。プロトタイピング、治工具の内製、最終製品製造まで対応します。
製品スペック
- 造形サイズ/380×284×380 mm
- 本体寸法/2210×1200×1448 mm
- 重量/750kg
- 積層ピッチ/0.08 mm
- 造形方式/HP Multi Jet Fusion テクノロジー
- 対応素材(材料):PA11/PA12グラスビーズ、エラストマーなどのサーモプラスチック素材
OBJETシリーズ[Stratasys]
8種類の材料を使うことができるモデル、複合材料モードで樹脂を混ぜ合わせることで120種類の材料が使用可能なモデルなど14モデルを展開。デジタルマテリアル、マルチカラーに対応しているので、さまざまなデザインや設計現場で活躍します。
製品スペック
<Objet30 pro V5>
- 造形サイズ:294×192×148.6mm
- 本体寸法:826×600×620mm
- 重量:106kg
- 積層ピッチ:0.016~0.028mm、0.036mm (Prime)
- 造形方式:インクジェット
- 対応素材(材料):VeroClear (硬質/透明)、VeroWhitePlus (硬質/白)、VeroGray (硬質/グレイ)、VeroBlue (硬質/青)、VeroBlackPlus (硬質/黒)、Rigur (PPライク/白) 、RGD525 (高耐熱/白)
<Objet30 prime V5>
- 造形サイズ:294×192×148.6mm
- 本体寸法:826×600×620mm
- 重量:106kg
- 積層ピッチ:0.016~0.028mm、0.036mm (Prime)
- 造形方式:インクジェット
- 対応素材(材料):VeroClear (硬質/透明)、VeroWhitePlus (硬質/白)、VeroGray (硬質/グレイ)、VeroBlue (硬質/青)、VeroBlackPlus (硬質/黒)、RGD720 (硬質半透明樹脂)、TangoBlack(ラバーライク/黒/shore61)、TangoGray(ラバーライク/グレイ/shore75)、Rigur RGD450 (PPライク/白)、RGD525 (高耐熱/白)、MED610(生体適合性樹脂/硬質/透明)
半透明造形におすすめの3Dプリンター
公式HP(販売代理店公式HP含む)に半透明造形に関する記述のある主な製品を、編集部独自の視点で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
VECTOR 3SP[EnvisionTEC]
独自技術「3SP」で表面の状態・精度を維持しながら高速加工を実現。大型造形や自動車部品などの成形など、工業用製品の製造・開発現場に向いています。豊富な素材に対応し、製品パーツだけでなく複雑形状の成形にも適しています。
製品スペック
- 造形サイズ:300x200x275mm
- 本体寸法:82x87x158cm
- 重量:207Kg
- 積層ピッチ:0.05/0.075/0.1mm
- 造形方式:光造形方式(SLA)
- 対応素材(材料):ABS 3SP Tough / ABS Hi-Impact Gray 3SP / E-Model Light 3SP / E-Glass V2 3SP
VIDA/VIDA HD[EnvisionTEC]
プロジェクターで一気にXY方向へとLED光線を照射させるDLP露光方式採用で素早く液体樹脂を硬化させることが可能。アクリル、エポキシ、透明素材など、豊富なマテリアルに対応しているので、さまざまな分野で高品質造形が実現できます。
製品スペック
- 造形サイズ:VIDA:140 mm×79 mm×100mm
VIDA HD:96 mm×54 mm×100mm
- 本体寸法:410 mm×350 mm×787mm
- 重量:34.0kg
- 積層ピッチ:0.025 mm~0.15 mm
- 造形方式:光造形方式(VPP)/DLP方式
- 対応素材(材料):ABS Flex Light Gray / E-Model light / E-shell / HTM140 V2 / E-Rigid Form Amber/Charcoal
アジリスタ[キーエンス]
造形材料はセルフタッピングでも割れず内部を確認できる透明樹脂(AR-M2)、インクジェット方式ではシリコーンゴムと高硬度シリコーンゴムにも対応。高精細造形はそのままで耐熱100℃を実現できる樹脂もあり、配管やハード基盤製造などに利用できます。
製品スペック
<AGILISTA-3200>
- 造形サイズ:297×210×200mm
- 本体寸法:944×700×1360mm
- 重量:188kg
- 積層ピッチ:0.015~0.020mm
- 造形方式:インクジェット
- 対応素材(材料):AR-M2(透明樹脂)、AR-H1(耐熱樹脂)、AR-G1L(低硬度シリコーンゴム)、
AR-G1H(高硬度シリコーンゴム)
よくある質問
Q1
半透明の筐体でLEDの見え方を確認するとき、完成品と同じ見え方まで再現できますか?
A
半透明の試作品で、LEDの配置による光の広がりや光漏れは確認できます。ただし、量産品と同じ色味や明るさまで再現できるとは限りません。造形材料の透け方は、肉厚や表面の仕上げでも変わります。
確認するなら、LED周辺を量産品に近い肉厚で造形し、実際に使うLEDを製品と同じ位置に取り付け、同じ点灯条件で見ます。正面だけでなく斜めからも、光のムラや隙間からの漏れを確かめます。見た目の最終判断は、量産材料と仕上げを反映した試作品で行うと認識違いを減らせます。
Q2
複数の色案を比べる際、フルカラー造形品の色をそのまま量産品の色として承認できますか?
A
フルカラー造形品は複数案の比較に役立ちますが、それだけで量産品の色を承認するのは避けたいところです。造形材料と量産材料では発色や光沢、表面の質感が異なり、照明でも印象が変わります。
まず同じ形状・同じ照明で色案を並べ、色味・光沢・質感の優先順位を共有します。候補を絞ったら、量産予定の材料や塗装による色見本を実際の使用環境で確認します。3Dプリント品は案の比較、量産条件の見本は最終色の判断と役割を分けると、承認後のずれを減らせます。
Q3
細かなロゴや模様を再現したいとき、積層ピッチが細かい機種なら十分ですか?
A
積層ピッチだけでは十分ではありません。積層ピッチは高さ方向の刻みであり、細い線や浅い彫り込みを横方向にどこまで表現できるかは、機種や材料、造形方向でも変わります。造形できても、サポート材の除去や研磨、塗装の後に文字が読みにくくなる場合があります。
最小の文字・線・凹凸を実寸でまとめた小さなテスト片があれば、造形直後と仕上げ後の違いを比べられます。
Q4
可動部分を一体で造形すれば、組み立て後の動きも確認できますか?
A
一体で造形できる可動構造はありますが、組み立て後と同じ動きになるとは限りません。部品同士のすき間が狭いと動かず、広いとがたつきが出ます。内部の軸やスライド部では、残ったサポート材や粉末が引っかかることもあります。
『干渉せずに動くか』と『完成品と同じ軽さや摩耗で動くか』は分けて考える必要があります。後者には材料の硬さや表面の状態も影響するため、試作品が動いたことだけで完成品の動作を判断するのは難しいでしょう。
Q5
外観確認と部品の組み付け確認を、同じ試作品で済ませられますか?
A
同じ試作品で両方を確認できる場合もあります。ただし、外観用の色や透明感を優先した材料・仕上げが、組み付けに必要な寸法や強度にも適するとは限りません。塗装や研磨で、穴・ツメ・合わせ面の寸法が変わる場合もあります。
試作前に、見る項目を分けておくと判断がぶれません。
・外観:色、透明感、見える面の質感
・組み付け:穴やツメの寸法、実部品とのはまり具合
両方を一体で評価するなら、仕上げを施した状態で実部品と合わせて確かめます。一方が評価しにくくなるなら、外観用と組み付け用に分けた方が手戻りを減らせます。