これまでプリンターといえば平面状の紙などに文字、写真、絵などをインクで印刷するものでした。しかし3Dプリンターは3D CADや3D CGのデータをもとに、樹脂などの材料を積み重ねる(積層)することで立体物を造形(出力)していきます。3Dプリンターの登場によりモノづくりの現場は大きく変わりましたが、最近ではマルチカラー、マルチ素材を使える3Dプリンターも増えています。半透明の素材を使えるようになったことで、半透明の造形や内部が見える造形もできるようになりました。
また、マルチ素材によってデジタルデータからのダイレクトな一体成形ができるようになり、カラー出力で表面加工や塗装も不要となっています。このように3Dプリンターは企画、デザイン、設計分野でも大きな進歩をもたらしています。
こちらでは、カラー造形と半透明造形におすすめの3Dプリンターをご紹介します。
半透明樹脂、高強度新素材樹脂、カラー樹脂まで幅広い素材に対応。鋳造に適したロストワックスも使用可能。繊細な造形ができるので、試作品製作、ジュエリーなどの型製作にもぴったりです。
<ProJet 3500 HD Max>
マテリアルジェッティング方式なので滑らかな表面や高精度加工に対応。ProJet2500はアクリル樹脂、ProJet2500Wは鋳造用ワックスを材料とした造形が可能なので、高い強度や複雑形状造形が必要な工業用製品のパーツに向いています。
<ProJet2500>
<ProJet2500W>
ABS&PLAの多彩なカラーフィラメント、高精度な造形が実現できる高剛性ボディとオリジナルヒーターヘッド、ダブル冷却ファンで出力造形物をスピーディに冷却、ヒータ付き成形テーブルで造形物の収縮や反りを抑制するなど高精度造形のために様々な機能が搭載されています。
ボクセル(3次元空間での正規格子単位)ごとに細部にわたって制御することで、これまで考えられなかったようなフルカラーのパーツ、複雑な構造のサーモプラスチック製パーツなどが製作可能。プロトタイピング、治工具の内製、最終製品製造まで対応します。
8種類の材料を使うことができるモデル、複合材料モードで樹脂を混ぜ合わせることで120種類の材料が使用可能なモデルなど14モデルを展開。デジタルマテリアル、マルチカラーに対応しているので、さまざまなデザインや設計現場で活躍します。
<Objet30 pro>
<Objet30 prime>
独自技術「3SP」で表面の状態・精度を維持しながら高速加工を実現。大型造形や自動車部品などの成形など、工業用製品の製造・開発現場に向いています。豊富な素材に対応し、製品パーツだけでなく複雑形状の成形にも適しています。
プロジェクターで一気にXY方向へとLED光線を照射させるDLP露光方式採用で素早く液体樹脂を硬化させることが可能。アクリル、エポキシ、透明素材など、豊富なマテリアルに対応しているので、あらゆる分野で高品質造形が実現できます。
造形材料はセルフタッピングでも割れず内部を確認できる透明樹脂(AR-M2)、インクジェット方式ではシリコーンゴムと高硬度シリコーンゴムにも対応。高精細造形はそのままで耐熱100℃を実現できる樹脂もあり、配管やハード基盤製造などに利用できます。
<AGILISTA-3200>
AR-G1H(高硬度シリコーンゴム)
「実製品に適用できる業務用3Dプリンターを導入したい」「高い強度、精度がよい3Dプリンターを導入したい」企業におすすめなのが、最終製品の造形も可能なスペックを持つ3Dプリンターです。
500万円未満クラスのおすすめ業務用3Dプリンターを紹介。
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