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企画・デザイン・設計向け
500万円未満の高性能な業務用3Dプリンター特集
これまでプリンターといえば平面状の紙などに文字、写真、絵などをインクで印刷するものでした。しかし3Dプリンターは3D CADや3D CGのデータをもとに、樹脂などの材料を積み重ねる(積層)することで立体物を造形(出力)していきます。3Dプリンターの登場によりモノづくりの現場は大きく変わりましたが、最近ではマルチカラー、マルチ素材を使える3Dプリンターも増えています。半透明の素材を使えるようになったことで、半透明の造形や内部が見える造形もできるようになりました。
また、マルチ素材によってデジタルデータからのダイレクトな一体成形ができるようになり、カラー出力で表面加工や塗装も不要となっています。このように3Dプリンターは企画、デザイン、設計分野でも大きな進歩をもたらしています。
こちらでは、カラー造形と半透明造形におすすめの3Dプリンターをご紹介します。
カラー造形におすすめの3Dプリンター
公式HP(販売代理店公式HP含む)にカラー造形に関する記述のある主な製品を、編集部独自の視点で紹介していますので、参考にしてみてください。
ProJet3500[3D Systems]
※この機種は販売終了しています。2022年12月調査時点
半透明樹脂、高強度新素材樹脂、カラー樹脂まで幅広い素材に対応。鋳造に適したロストワックスも使用可能。繊細な造形ができるので、試作品製作、ジュエリーなどの型製作にもぴったりです。
製品スペック
<ProJet 3500 HD Max>
- 造形サイズ:298×185×203mm
- 本体寸法:749×1194×1511mm
- 重量:323kg
- 積層ピッチ:0.016~0.032mm
- 造形方式:インクジェット
- 対応素材(材料):アクリル系樹脂
Value3D MagiX MF-1100[MUTOH]
※この機種は販売終了しています。2022年12月調査時点
ABS&PLAの多彩なカラーフィラメント、高精度な造形が実現できる高剛性ボディとオリジナルヒーターヘッド、ダブル冷却ファンで出力造形物をスピーディに冷却、ヒータ付き成形テーブルで造形物の収縮や反りを抑制するなど高精度造形のために様々な機能が搭載されています。
製品スペック
- 造形サイズ:200×200×170mm
- 本体寸法:500×550×530mm
- 重量:約17kg
- 積層ピッチ:0.05 mm~0.5mm
- 造形方式:熱溶解積層
- 対応素材(材料):ABS / PLA / TPC / SB
HP Jet Fusion 3D[HP]
ボクセル(3次元空間での正規格子単位)ごとに細部にわたって制御することで、これまで考えられなかったようなフルカラーのパーツ、複雑な構造のサーモプラスチック製パーツなどが製作可能。プロトタイピング、治工具の内製、最終製品製造まで対応します。
製品スペック
- 造形サイズ/380×284×380 mm
- 本体寸法/2210×1200×1448 mm
- 重量/750kg
- 積層ピッチ/0.08 mm
- 造形方式/HP Multi Jet Fusion テクノロジー
- 対応素材(材料):PA11/PA12グラスビーズ、エラストマーなどのサーモプラスチック素材
OBJETシリーズ[Stratasys]
8種類の材料を使うことができるモデル、複合材料モードで樹脂を混ぜ合わせることで120種類の材料が使用可能なモデルなど14モデルを展開。デジタルマテリアル、マルチカラーに対応しているので、さまざまなデザインや設計現場で活躍します。
製品スペック
<Objet30 pro V5>
- 造形サイズ:294×192×148.6mm
- 本体寸法:826×600×620mm
- 重量:106kg
- 積層ピッチ:0.016~0.028mm、0.036mm (Prime)
- 造形方式:インクジェット
- 対応素材(材料):VeroClear (硬質/透明)、VeroWhitePlus (硬質/白)、VeroGray (硬質/グレイ)、VeroBlue (硬質/青)、VeroBlackPlus (硬質/黒)、Rigur (PPライク/白) 、RGD525 (高耐熱/白)
<Objet30 prime V5>
- 造形サイズ:294×192×148.6mm
- 本体寸法:826×600×620mm
- 重量:106kg
- 積層ピッチ:0.016~0.028mm、0.036mm (Prime)
- 造形方式:インクジェット
- 対応素材(材料):VeroClear (硬質/透明)、VeroWhitePlus (硬質/白)、VeroGray (硬質/グレイ)、VeroBlue (硬質/青)、VeroBlackPlus (硬質/黒)、RGD720 (硬質半透明樹脂)、TangoBlack(ラバーライク/黒/shore61)、TangoGray(ラバーライク/グレイ/shore75)、Rigur RGD450 (PPライク/白)、RGD525 (高耐熱/白)、MED610(生体適合性樹脂/硬質/透明)
半透明造形におすすめの3Dプリンター
公式HP(販売代理店公式HP含む)に半透明造形に関する記述のある主な製品を、編集部独自の視点で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
VECTOR 3SP[EnvisionTEC]
独自技術「3SP」で表面の状態・精度を維持しながら高速加工を実現。大型造形や自動車部品などの成形など、工業用製品の製造・開発現場に向いています。豊富な素材に対応し、製品パーツだけでなく複雑形状の成形にも適しています。
製品スペック
- 造形サイズ:300x200x275mm
- 本体寸法:82x87x158cm
- 重量:207Kg
- 積層ピッチ:0.05/0.075/0.1mm
- 造形方式:光造形方式(SLA)
- 対応素材(材料):ABS 3SP Tough / ABS Hi-Impact Gray 3SP / E-Model Light 3SP / E-Glass V2 3SP
VIDA/VIDA HD[EnvisionTEC]
プロジェクターで一気にXY方向へとLED光線を照射させるDLP露光方式採用で素早く液体樹脂を硬化させることが可能。アクリル、エポキシ、透明素材など、豊富なマテリアルに対応しているので、さまざまな分野で高品質造形が実現できます。
製品スペック
- 造形サイズ:VIDA:140 mm×79 mm×100mm
VIDA HD:96 mm×54 mm×100mm
- 本体寸法:410 mm×350 mm×787mm
- 重量:34.0kg
- 積層ピッチ:0.025 mm~0.15 mm
- 造形方式:光造形方式(VPP)/DLP方式
- 対応素材(材料):ABS Flex Light Gray / E-Model light / E-shell / HTM140 V2 / E-Rigid Form Amber/Charcoal
アジリスタ[キーエンス]
造形材料はセルフタッピングでも割れず内部を確認できる透明樹脂(AR-M2)、インクジェット方式ではシリコーンゴムと高硬度シリコーンゴムにも対応。高精細造形はそのままで耐熱100℃を実現できる樹脂もあり、配管やハード基盤製造などに利用できます。
製品スペック
<AGILISTA-3200>
- 造形サイズ:297×210×200mm
- 本体寸法:944×700×1360mm
- 重量:188kg
- 積層ピッチ:0.015~0.020mm
- 造形方式:インクジェット
- 対応素材(材料):AR-M2(透明樹脂)、AR-H1(耐熱樹脂)、AR-G1L(低硬度シリコーンゴム)、
AR-G1H(高硬度シリコーンゴム)
500万円未満の高性能な3Dプリンター特集をチェック
近年の製造品の精緻化に伴い、500万円未満であっても、ハイエンドモデルに匹敵するような性能を備えたミドルクラスの3Dプリンターが、続々登場しています。
ここでは、500万円未満でありながら、高精細、高強度、短納期で造形できる3Dプリンターをそれぞれ紹介します。