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使いやすさと精度の高さが特徴的だといわれる、Raise3Dプリンター。魅力や特徴について詳しく紹介していきます。
3Dプリンターの精度を左右する点が「積層ピッチ」だとご存知の方は多いでしょう。確かに積層ピッチが細やかであれば、それだけ精度の高いプリントを実現することができます。しかし、実際のところ3Dプリンターの制度は積層ピッチだけで表されるわけではありません。
Raiseは積層ピッチはもちろん、各軸のデータや震度、機械独自のスライス機能にも高いこだわりが。本当の意味で精度が高い3Dプリントを実現するために、さまざまな点からアプローチをしています。ちょっとのずれも許されない。そんな3Dプリントをお望みの方にピッタリな3Dプリンターだといえるでしょう。
業務用3Dプリンターは現在までにあったプリンターよりも、専門のヒトでなければ使えない。そんなイメージが根強く残っているのではないでしょうか。しかし、Raiseは、使いやすさの追求にも余念がありません。
タッチパネルを採用したことから、ワンタッチでの作成も可能となっています。作成中に停電などのトラブルがあった際も、途中からそのまま作成再開が可能。小難しい知識が不要な点は、多くの方に受け入れられるための必須ポイントといえるでしょう。
Raise3Dプリンターは3タイプ。大型造形でも高い安定性を誇るPro2、Pro2 Plus、そしてお手頃価格で生産生を向上でき、使いやすく耐久性のあるデスクトップ3DプリンターE2。どれも可動式デュアルヘッドを採用しています。この技術は、造形中にミリ単位で昇降するシステム。
従来の3Dプリンターのように、設置の際から細かな設定をする必要がないので、誰でも簡単に3Dプリントが可能。造形中のトラブルを一気に少なくした画期的な技術です。
Raiseでは純正フィラメントは、従来のフィラメントよりも大幅に強度を上げています。このことからノズルのつまりを改善し、全7種類の材料での合成を可能としました。また、純正品以外のフィラメントにもしっかりと対応。
使用材料不足、材料コストの担保が一つの課題であった3Dプリンターにおいて、革新的な便利さを実感できるでしょう。また使用しているソフトウェアには、各種フィラメントの情報が組み込まれています。
実際に他メーカーフィラメントを使用する際にも、難しい設定の必要がありません。
積層ピッチが0.01mmと非常に細かいことから、さまざまな製品の作成に向いています。積層面がほぼ見えない状態にできるので、表面の滑らかさも追及される模型や、はめ込み、組み込みのための精度が必要となる工業製品にも十分対応。
また、フィラメントの種類が多く、他機種のフィラメントでも使える柔軟性の高さも魅力。幅広い使い道で活躍してくれるでしょう。
多くの導入実績を持ち、高い精度はもちろん大型造形でも確かな実力を発揮するRaise。日本総代理店での販売となっているため、充実したアフターサービスも期待できます。もしもの故障などでも迅速な対応が期待できるため、安心して作成を行うことが可能となるでしょう。
会社名 | 日本3Dプリンター株式会社 |
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所在地 | 東京都江東区有明3-7-26有明フロンティアビルB棟1F |
近年、製造品の多様化に伴い、3Dプリンターに求められる機能性においても、性能が重視されることがポイントとなってきています。
ここでは、500万円未満のミドルクラスでありながら、高精細、高強度、短納期で造形できる3Dプリンターをそれぞれ紹介します。各製品の特徴に加えてショールーム情報もまとめました。
製品名 | 積層ピッチ | 最大造形サイズ (W×D×H) |
造形方式 | 材料などの特徴 |
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アジリスタ [キーエンス] |
0.015mm~ | 297mm×210mm×200mm | インクジェット方式 |
アジリスタは、国産の3Dプリンターでは数少ないインクジェット方式を採用し、積層ピッチ0.015mmの高精細造形を実現。水溶性のサポート材の為、細部までしっかりと造形でき、部品の組付けまでできる精度を誇ります。 使用可能な材料はUV硬化アクリル樹脂とシリコーンゴム。 樹脂はアクリルに少量のウレタンを配合し、靭性を持たせているため、ネジを締めても割れないことが特徴です。 |
Mark Two [Markforged] |
0.1mm~0.2mm | 350mm×132mmx154mm | 熱溶解積層方式+ 連続フィラメント方式 |
Mark Twoは、Markforged独自のカーボンファイバー連続繊維を使用できる方式が採用されています。 これは、造形物の内部にカーボンファイバーで骨組みを組成しながら形作っていく方式です。 これにより、高強度の造形が可能になり、製造工程で使う治具や工具、より強度が求められる部品の製造を行うことができます。 |
G-ZERO [グーデンベルグ] |
0.05〜0.250mm | 250mmx210mmx200mm | 熱溶解積層方式 |
G-ZEROは、最大500mm/sというスピーディな造形ができます。 短時間で造形が可能になり、生産性が向上します。 高速で動くヘッドの振動を抑える技術も搭載し、ハイスピードながら安定感のある造形ができます。 |
■選定条件
アジリスタ[キーエンス]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高精細」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、インクジェット方式を採用し、積層ピッチが最小の製品として選出
Mark Two[Markforged]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 強度」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、カーボン素材を使用できるもので、唯一、熱溶解積層方式+連続フィラメント方式を採用している製品として選出
G-ZERO[グーテンベルク]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高速」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、造形速度が最速の製品として選出しました。