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このページでは、XYZプリンティングが製造・開発を行う3Dプリンター「MfgPro230 xS」について紹介します。製品の特徴やスペック、導入事例などをまとめました。
MfgPro230 xSはXYZプリンティングが製造・開発した粉末焼結積層方式(SLS)の3Dプリンターです。対応できる材料が幅広く、さまざまな用途のエンジニアリングパーツ生産が可能。使用材料は純正材料でなくともスペック範囲内で使用できればOK。純正材料と同様のサポートサービスを受けられます。
またMfgPro230 xSでは「XYZprint AMSLS」と「Buildware」の2つのソフトウェアを採用しており、材料ごとに適した調整を行いながら高速プリントが可能。とくに多品種を同時に造形したい場合に適しています。
ただ、本体サイズが1,480×850×2,040(mm)、重量が360.0kgと大きく電圧の指定(AC220V, 1Φ3W, 50/60HZ, 7KVA(Max))もあることから、MfgPro230 xSを設置する環境が整っているかを注意する必要があります。
SLS方式を採用しているMfgPro230 xSでは、サポート材を使わずに造形できます。凝固しない粉末がサポート材の代わりになるため、造形後のサポート除去が不要。サポート材の除去を考慮した形状にする必要がなく、複雑な形状の造形も得意としています。
MfgPro230 xSはさまざまな材料に対応可能です。たとえばSLSを使用して試作品や射出成形部品の作成、バインダージェットを使用してフィギュアや建築模型の作成、フィラメントを使用して機能性試作品や車用部品の作成など。また、SLレジンを使用すればハンドルやグリップといったゴムのような柔らかさが求められる製品も造形できます。 造形サイズは230×230×230(mm)のため、大型パーツよりは小さめのサイズの造形に適しているでしょう。
MfgPro230 xSの具体的な導入実績について紹介します。
医療用綿棒などを生産するA社は、医師や工場のオーナーから大量生産の要望を受け、3Dプリンターを用いた生産を開始しました。しかし既存の3Dプリンターでは必要数量の製造が間に合わず、MfgPro230 xSを導入。一度に何千もの生産を可能にし、さらに追加導入することで生産ラインの安定につなげました。
プロトタイプ品や機械加工部品を製造しているB社では、MfgPro230 xSを導入。以前はSLA方式の3Dプリンターを使用していましたが、完成品の強度に不満を感じていたそうです。そこでSLS方式のMfgPro230 xSを導入し、ナイロン材料を使った造形にチャレンジ。期待したクオリティの造形を成功させただけではなく、軽量化も実現しました。
会社名 | 株式会社イグアス |
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所在地 | 神奈川県川崎市幸区堀川町580番地 ソリッドスクエア西館21F |
近年、製造品の多様化に伴い、3Dプリンターに求められる機能性においても、性能が重視されることがポイントとなってきています。
ここでは、500万円未満のミドルクラスでありながら、高精細、高強度、短納期で造形できる3Dプリンターをそれぞれ紹介します。各製品の特徴に加えてショールーム情報もまとめました。
製品名 | 積層ピッチ | 最大造形サイズ (W×D×H) |
造形方式 | 材料などの特徴 |
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アジリスタ [キーエンス] |
0.015mm~ | 297mm×210mm×200mm | インクジェット方式 |
アジリスタは、国産の3Dプリンターでは数少ないインクジェット方式を採用し、積層ピッチ0.015mmの高精細造形を実現。水溶性のサポート材の為、細部までしっかりと造形でき、部品の組付けまでできる精度を誇ります。 使用可能な材料はUV硬化アクリル樹脂とシリコーンゴム。 樹脂はアクリルに少量のウレタンを配合し、靭性を持たせているため、ネジを締めても割れないことが特徴です。 |
Mark Two [Markforged] |
0.1mm~0.2mm | 350mm×132mmx154mm | 熱溶解積層方式+ 連続フィラメント方式 |
Mark Twoは、Markforged独自のカーボンファイバー連続繊維を使用できる方式が採用されています。 これは、造形物の内部にカーボンファイバーで骨組みを組成しながら形作っていく方式です。 これにより、高強度の造形が可能になり、製造工程で使う治具や工具、より強度が求められる部品の製造を行うことができます。 |
G-ZERO [グーデンベルグ] |
0.05〜0.250mm | 250mmx210mmx200mm | 熱溶解積層方式 |
G-ZEROは、最大500mm/sというスピーディな造形ができます。 短時間で造形が可能になり、生産性が向上します。 高速で動くヘッドの振動を抑える技術も搭載し、ハイスピードながら安定感のある造形ができます。 |
■選定条件
アジリスタ[キーエンス]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高精細」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、インクジェット方式を採用し、積層ピッチが最小の製品として選出
Mark Two[Markforged]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 強度」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、カーボン素材を使用できるもので、唯一、熱溶解積層方式+連続フィラメント方式を採用している製品として選出
G-ZERO[グーテンベルク]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高速」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、造形速度が最速の製品として選出しました。