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CREATOR4Sは、カーボンファイバーからスーパーエンプラまで約20種類のフィラメントに対応しています。
最大360℃まで加熱可能なノズルで、造形が難しいとされている硬い素材に対しても安定した造形を実現することができます。
幅広い材料で安定した造形ができるため、最終製品の製造にも利用できることが最大の特徴です。
CREATOR4Sは、庫内温度を保つためのヒートチャンバーを搭載。これにより最大65℃まで庫内を温めることができ、造形中も一定の温度を保つことが出来ます。
その結果、ABSなど収縮が大きいとされる材料を使用する際も反りを抑えることができ、安定した造形が可能になっています。
プリンター内部に、柔軟性の高い磁気プラットフォームを使用しているため、完成した造形物を取り外すのも簡単です。
また、専用のビルドシートを使用することにより、造形物が定着しやすくなっています。
Creator4Sの造形サイズは400×350×500mmと非常に大きいため、大型の造形が可能になっています。
一般的な3Dプリンターを使用した大型モデルを造形する際は分割が必要でしたが、このCreator4Sでは分割なしで一体化した状態のまま造形することが可能です。
従来の手動でレベリングを行う3Dプリンターとは異なり、Creator4Sは16点のメッシュベッドレベリングによって、プラットフォームの水平を補正してくれます。
既存の手動レベリングを採用しているモデルと比較すると格段に作業効率が上がるので、既に3Dプリンターを導入済みの企業様も本機の採用を検討してみる価値はありそうです。
Creator4Sの導入前にも、同社のCreator3、Creator Pro2、他社メーカーの3Dプリンターも複数台使用してきたというFSC藤原産業。これまでよりもさらに大きい造形物が作りたいと考えていて、Creator3の使用感が良かったことからCreator4Sの導入を決めました。
導入後は、大型サイズの商品を作る際に活用していて、試作品ではなく最終製品のモノを製作することも多いようです。今後は、高温で温度管理しなくてはいけないPCやナイロン、カーボン配合された素材も試していきたいということです。
会社名:FSC藤原産業株式会社 会社規模:資本金 1000万円、業種:土木の建設資材の製造・販売
情報理工学部の永谷准教授は、以前から3Dプリンターを使用して研究に必要なモデルを製造していました。しかし、夏場は高くなる湿度が原因で造形中のモデルが劣化してしまう状態でした。
Creator4Sは庫内温度管理ができるため、この課題を解決することができました。また、大きなサイズの造形もできる点も重宝されていて、頭蓋骨モデルや節足動物の行動計測装置のパーツといった、興味深い研究材料の部品がこのプリンターで造形されています。
会社名:京都産業大学
FLASHFORGEの3Dプリンターには商品発送日から1年間保証が付いているので、万が一のことがあっても安心です。
FLASHFORGEは、日本に販売代理店があり、迅速なアフターサポートを受けることができます。
会社名 | APPLE TREE株式会社 |
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所在地 | 大阪本社:大阪府大阪市中央区本町4-3-9 本町サンケイビル 18F 東京支社:東京都港区芝大門2-9-4 VORT芝大門Ⅲ 9F |
URL | https://apple-tree.co.jp/ |
電話番号 | 大阪本社:06-6710-9061 東京支社:03-6450-1163 |
営業時間 | 平日9:00~18:00(電話対応時間:9:30~17:30) |
定休日 | 土・日・祝 |
近年、製造品の多様化に伴い、3Dプリンターに求められる機能性においても、性能が重視されることがポイントとなってきています。
ここでは、500万円未満のミドルクラスでありながら、高精細、高強度、短納期で造形できる3Dプリンターをそれぞれ紹介します。各製品の特徴に加えてショールーム情報もまとめました。
製品名 | 積層ピッチ | 最大造形サイズ (W×D×H) |
造形方式 | 材料などの特徴 |
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アジリスタ [キーエンス] |
0.015mm~ | 297mm×210mm×200mm | インクジェット方式 |
アジリスタは、国産の3Dプリンターでは数少ないインクジェット方式を採用し、積層ピッチ0.015mmの高精細造形を実現。水溶性のサポート材の為、細部までしっかりと造形でき、部品の組付けまでできる精度を誇ります。 使用可能な材料はUV硬化アクリル樹脂とシリコーンゴム。 樹脂はアクリルに少量のウレタンを配合し、靭性を持たせているため、ネジを締めても割れないことが特徴です。 |
Mark Two [Markforged] |
0.1mm~0.2mm | 350mm×132mmx154mm | 熱溶解積層方式+ 連続フィラメント方式 |
Mark Twoは、Markforged独自のカーボンファイバー連続繊維を使用できる方式が採用されています。 これは、造形物の内部にカーボンファイバーで骨組みを組成しながら形作っていく方式です。 これにより、高強度の造形が可能になり、製造工程で使う治具や工具、より強度が求められる部品の製造を行うことができます。 |
G-ZERO [グーデンベルグ] |
0.05〜0.250mm | 250mmx210mmx200mm | 熱溶解積層方式 |
G-ZEROは、最大500mm/sというスピーディな造形ができます。 短時間で造形が可能になり、生産性が向上します。 高速で動くヘッドの振動を抑える技術も搭載し、ハイスピードながら安定感のある造形ができます。 |
■選定条件
アジリスタ[キーエンス]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高精細」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、インクジェット方式を採用し、積層ピッチが最小の製品として選出
Mark Two[Markforged]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 強度」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、カーボン素材を使用できるもので、唯一、熱溶解積層方式+連続フィラメント方式を採用している製品として選出
G-ZERO[グーテンベルク]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高速」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、造形速度が最速の製品として選出しました。