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3Dプリンターの価格帯について

3Dプリンターの価格について調査。「この価格帯でこのレベルの造形ができる」という目安にしてください。

3Dプリンター価格画像

3Dプリンターの価格

高いイメージがある3Dプリンターですが、最近はさまざまな種類の3Dプリンターが普及し始めたことで、手を出しやすい価格帯も登場しています。これまでは、数十万円した3Dプリンターも今ではPC程度の低価格で購入することができます。2009年に個人用プリンターで主流であった印刷方式の特許有効期限がきれたことを機にプリント材料の出力方法など主な技術に関する特許が相次いで有効期限を迎え、3Dプリンターの開発に携わる企業が爆発的に増えています。

家庭用3Dプリンターなら5万円~50万円で購入できますし、業務用3Dプリンターも500万円以上のハイクラスだけでなく、500万円未満で購入できるミドルクラスが登場しています。近年展示会では2万円代の製品も多数並び、低価格化は今後も進行していくことが予想されています。2020年現在では、台湾系のXYZプリンティングジャパン(東京・板橋)が3万円をきるモデルを販売しています。底辺が28センチメートル四方、高さ35.5センチメートルとコンパクトな点が特徴です。このサイズのターゲットは個人利用と教育現場となっています。今後も精度は維持しながらも、低価格帯の商品のニーズが高まっていくことは間違いないでしょう。

3Dプリンターは、3DCADや3DCGデータから、紙に印刷するプリンターとは異なり、3Dの造形物を作成する機械です。立体の造形物を作る方法としては、3つあります。

熱溶解積層方式(FDM式)

熱で溶かしたABS樹脂やプラチック樹脂を1層ずつ重ねながら造形物を作るものとなっています。熱溶解積層方式の3Dプリンターはサイズも比較的小さく、価格も低めです。素材も造形物を形成する素材も安価のため、コストパフォーマンスに優れています。

光造形方式

造形物のクオリティが高く、細かい部分まで作り込めるため、商業用にも多く使われています。価格は数十万円から購入でき、個人用に入手する人もいます。

粉末焼結方式

粉末状の素材に高出力のレーザー光線を当てて焼きつけるやり方です。素材には他の3Dプリンターと同じように樹脂を使うことも可能ですが、チタンや銅などの金属系の素材も使用可能となっています。ですから、使える素材の幅も広いので、作りたい造形物のイメージをしながら、作りたいものによって耐久性や耐熱性がある造形物を作成することが可能となっています。2014年2月に特許が切れたことによって、低価格帯の商品も開発され始めています。従来は300万円以上した粉末焼結方式の3Dプリンターも、現在は50万円ほどの製品も一部見られるなど、大きな価格の変化が起きています。

3Dプリンター選びでは価格も大切ですが、クオリティや実績、使いやすさで選ぶことも大切です。業務用のクオリティを持つ造形が可能な3Dプリンターの価格帯はどの程度か、価格帯別の3Dプリンターの特徴を紹介します。

業務用3Dプリンターの価格帯

3Dプリンター

500万円未満

業務用3Dプリンターのなかでもミドルクラスと呼ばれる価格帯です。最小積層ピッチが低価格帯モデルでは0.1~0.2mmであるのに対し、業務用ミドルクラスでは0.02mm~と、精度の高い造形物を作ることができます。また光造形方式の3Dプリンターも低価格帯で登場し始めたため、500万円未満のミドルクラスでも業務に十分なレベルの造形物を作れるようになってきました。例えばEnvisionTEC社のデスクトップシリーズにある、中核モデルのVIDA/VIDA HD。これらは光造形方式です。デジタルライトプロセシング(DLP)技術を小さなボディにしっかりと収めています。本体サイズは410mm x 370mm x 890mm(L × W × H)です。高精細さが望まれるコネクタなどの精密部品の試作造形に最適な機種となっています。

500万円以上

業務用3Dプリンターのなかでもハイクラスと呼ばれるものは500万円以上のものがほとんどです。ハイクラスは製造業などの企業向けのモデルで、樹脂だけでなく金属やセラミックなどさまざな材料を加工できるものやフルカラーで使えるものなど、価格帯に見合った高性能なモデルが揃います。製品のデザイン確認や試作品作りだけでなく、実用品としての最終製造も可能だったり、解像度や積層ピッチを変えたりなど用途に応じた対応ができます。価格の安いものと比べると明らかに見た目に差があります。ただし、安いものと比べたときに機能面は変わらないことも多いようなので、用途によっては検討の必要があるかもしれません。例を挙げると同じ光造形方式の3Dプリンターでも、対応素材や造形サイズがほとんど変わらないこともあります。それでもコンピューターが内蔵されており、本体だけで操作が完了したり、出力速度が安価な機種と比べて早かったりする特徴を持っています。ハイクラスモデルを導入する際は、どのような点がミドルクラスの機種と違うのか理解しておく必要があると言えるでしょう。

中小企業と3Dプリンター

ゼネラルエレクトリックやエアバスなどの大企業が牽引する航空宇宙産業では3Dプリンターを持つことでより大きなコスト削減が見込まれています。従来は、最終工程で試作品を作る際に、金属を鋳造して作成する方法がメジャーで時間も労力も大きくかかっていました。金属用の3Dプリンターを活用すれば燃料費や人件費、材料費など様々な面においてコスト削減ができます。

しかし、その価格は、少なくとも1,000万円以上かかるため、中小企業には無縁の存在でした。現在では、その価格を10分の1以下にしようとする動きもあり、今後3Dプリンターの活躍の機会は増えていくに違いありません。

一方で、まだまだ3Dプリンターの導入が遅れているのが実情です。3Dプリンターは好きなものを出力できるという知識はあっても、業務でどう利用するかと聞かれると、試作品の射出くらいしか思い浮かばない人も多いようです。そのため、まずはコストを抑えられる5~10万円以下の熱溶解積層法を用いて造形するタイプものから導入することをオススメします。施策品や検証用に使ってみて、業務の中で3Dプリンターが活かせる部分はどこなのか、どのように活用することができるのかを確認してみてください。

機械だけ買って結局使わないのでは本末転倒です。まずは安価なものから使用し、社員が慣れてきたら本格的に導入してみるのがよいでしょう。

3Dプリンターの新規導入で補助金がもらえるって本当?

3Dプリンターを新規導入するにあたり、ものづくり補助金を受けられる可能性があります。ものづくり補助金とは、革新的サービスや試作品の開発、生産プロセスの改善を行うための事業です。革新的サービスや試作品の開発、生産プロセスの改善とは、3~5年で付加価値額が年率3%に達する計画を指します。もしくは、経常利益が年率1%の向上を達成できる計画が望まれます。同じような制度の中に助成金もありますが、意味は異なります。大きな違いとして、助成金は資格条件さえ満たせば受けられる制度であるのに対し、補助金は事業計画などの審査を受けて通過した場合に支給される制度となっています。

また、ものづくり補助金には事前の設備投資が必要です。ただし小規模の試作開発目的ならば、必ずしも設備投資をしなくてもよいとされています。条件に合った事業であれば、補助対象経費の3分の2以内を目安として支給されるでしょう。

ものづくり補助金の対象事業は、第四次産業革命型・一般型・小規模型の3つに分類されます。

第四次産業革命型

ものづくりやサービスの高度生産性向上支援を目的としています。第四次産業革命型では、IoTやAI、ロボットを用いた設備投資が求められます。また、革新的なサービスや試作品の開発、プロセス改善を行い、かつ投資利益率5%を達成する計画が条件です。

機械装置費・技術導入費・運搬費・専門家経費が対象となり、上限3,000万円まで補助されます。

一般型

一般型では、上限1,000万円まで支給される区分が該当します。補助の内訳は、機械装置費・技術導入費・運搬費・専門家経費です。一般型でも、設備投資が求められます。

小規模型

小規模型とは、上限500万円まで支給される区分のことです。さらに小規模型では、「設備投資のみの場合」と「試作開発目的の場合」に分かれます。

設備投資のみの場合では、機械装置費・技術導入費・運搬費・専門家経費が補助の対象です。試作開発目的の場合は、これらに加えて原材料費・外注加工費・委託費・知的財産権等関連経費・クラウド利用費も対象となります。

事業者の目的はものづくり事業の成功であり、補助金受給ではありません。課題解決に向けた自社の分析を行い、具体的数値やストーリーを加味した事業計画が決まり次第、ものづくり補助金の申請を行いましょう。

業務用3Dプリンターの選び方

航空業界や自動車業界でその利便性から普及が広まっている3Dプリンターですが、ますます普及していくことが予想されるでしょう。その市場規模は2020年までに3兆円といわれています。ではどのように選んだらよいのでしょうか。

業務用を選ぶ方法としては50万円以下の評判良い機種を買って試してみることがおすすめです。全く3Dプリンターを使ったことが無い場合は、基本的な機能等に慣れる必要があります。そのうちに、3Dプリンターがどういうものか分かったら、ニーズに合わせて、500万円代のものを購入してみましょう。高額な3Dプリンターを購入し、使わないというのはもったいないです。使いたいと思っていた要件と合わなかった、材料代が高く、試行錯誤することに躊躇してしまうなどが起きる前に安めの価格帯で試すことをオススメします。

また、業務用を選ぶ場合、価格はもちろんですが使用用途が重要になってきます。とりあえずサンプル品を作るためだけに購入するというケースもあれば、ジュエリーなどのようにそれらしい形ではなく、原形として役に立つものを作りたいというケースもあるでしょう。そしてそれに付随して仕上がりの表面の滑らかさも関係してくるケースもあります。まずは、自社で何を目的に3Dプリンターを使用し、そのためにはどの造形方式がいいのか、そしてどんな材質が使えるのかで選びましょう。

また、その製品のサイズも関係してきます。大は小を兼ねるとはいいますが、不要なサイズの3Dプリンターを購入する必要はありませんし、コストを抑えるために出力サイズが小さいものを選んでしまうと、作成の幅が狭まってしまいます。

家庭用3Dプリンターの選び方

家庭用3Dプリンターの価格帯は、5万円から50万円代と言われています。その中でも20万円以上の価格帯はハイスペックな機種が多く、品質にこだわる方に向いています。一方の20万円以下の家庭用3Dプリンターは、「とりあえず家庭用3Dプリンターとはどんなものか」触ってみたいという人には、導入として使いやすいようです。最後に、数万円の家庭用3Dプリンターでも、趣味や遊びで使うには十分です。子ども用の遊び道具として使っている人もいます。ハイクオリティの物も多く販売されていることから、5万円程度で手に入れられるのであればぜひ購入したいものです。

なお、以外と盲点なのが「日本語のソフトの有無」です。安い海外製の家庭用3Dプリンターには、日本語に対応していないものもあります。英語、もしくは中国語で書かれている場合、日本語で書かれた説明書は用意されていないか確認する必要があります。

趣味や遊びの一環として「とりあえず3Dプリンターを買ってみよう」と気軽な気持ちで購入するのであれば、『組み立て不要』の3Dプリンターを選ぶのもいいでしょう。製品によっては購入して到着したはいいが、組み立てで苦労するという方も少なくありません。今は高い性能を持ちながらコストも抑えられている家庭用3Dプリンターもありますが、その多くは自分で組み立てが必要だったりします。もし、遊び目的で「とりあえずすぐに何か作成してみようか」と思っている方には、手間がかかる上に難解で嫌になってしまうかもしれません。

そういう方は、比較的コンパクトサイズになってしまうかもしれませんが、組み立て不要の3Dプリンターを選びましょう。

家庭用3Dプリンターの価格帯

5万円~10万円(低価格帯)

低価格帯のモデルは、ほぼ熱溶解積層法(FDM)で造形を行います。従来は、業務用と比べるとおもちゃのような使用感で、クオリティを追求する方には厳しい面がありましたが、最近はこの価格帯でも十分な造形ができるものが登場してきたため、個人の3Dプリンターの入門にはおすすめです。個人用としてだけではなく、試作やアイディア出しの段階で使う場合には、十分に業務用として使用することができます。

BS01 BONSAI Miniは小型ではあるものの、プリント面積は大きめの木製ボックス型プリンタです。10万円台を切る商品で、サイズ感も小さめです。Bonsai社の出しているBS01については造形用とサポート材用でノズルが異なるなど、本格的な家庭用3Dプリンターとなっています。

10万円~50万円

この価格帯は家庭用の中でも本格的な3Dプリンターと言えます。熱溶解積層法が主流で、置き場所を選ばないコンパクトなサイズのものが多いです。低価格の3Dプリンターは現在、ボックス型、メンデル型、フレーム型の3タイプに分類されます。MakerBotのReplicatorのようなボックス型がよく知られています。なかには造形サイズを200mm四方確保しているモデルもあり、十分な大きさの造形をすることが可能です。ABS樹脂やPLA樹脂を使用できるモデルが多いですが、少し高めの価格帯では、ナイロンなどの材料に対応したモデルもあります。

フィギアを家庭用プリンターで作るといくらくらい?

アニメキャラのフィギア、動物のフィギアなどを集めている人も少なくないでしょう。ただ、自分が気に入ったフィギアがない、もしくは手に入らないというケースもあります。そんな時には家庭用プリンターでフィギアを作るという方法もあります。

一方で最近は依頼すると業務用3Dプリンターで希望通りのフィギアを作ってくれる会社も増えています。

外部でフィギア作成を依頼した場合、サイズや材質、会社によっても違ってきますが1万円以下で作れるフィギアもあれば、5万円以上かかる場合もあります。一方、家庭用プリンターで作る場合は、3Dプリンターを購入する必要があります。安くなってきているとはいえ、安くても5万円くらいはします。もちろん50万円近くするものもありますが、フィギアを作るならそこまでの機器は必要ないでしょう。

そう考えると、外部に作成を依頼したほうが安いのでは、と思うでしょう。確かにフィギア1体だけ考えればそうかもしれませんが、家庭用プリンターは一度購入すれば、何体でも作成可能です。もちろん材料費はかかりますが、気になるくらいではないでしょう。一度家庭用プリンターを購入したなら、千円もかからずにフィギアを作れるようになるので、複数体フィギアを作るのなら、家庭用プリンターを購入したほうがお得です。

金属用3Dプリンターの価格帯

10万円~20万円

金属用3Dプリンターといっても、金属フィラメントを用いた家庭用3Dプリンターの価格帯になります。金属は種類が豊富にありますが、あくまでこの金属用プリンターは厳密に言えば“金属に近い質感を持たせられるフィラメント”ということになります。ただ重量感もありますし、金属フィラメントにもさまざまな種類があり、銅色、銀色、金色などいろいろなので、家庭で作って楽しむのには十分でしょう。

300万以上

企業向けの本格的な金属用3Dプリンターの価格帯になります。家庭用3Dプリンターの金属フィラメントではなく、鉄やステンレスなどの鉄鋼系、チタン系、アルミニウム系などの多くの金属が使用できます。

金属用3Dプリンターの価格は、従来1,000万円~5,000万円、モデルによっては1億円を超えるものもあるなど、大変高価でした。しかし近年、金属用3Dプリンターも価格が抑えられ、これまでの10分の1程度で購入できるモデルも多くなっています。そのため個人でも手が届く価格帯も実現しつつあります。

価格の妥当性はどう見極める

3Dプリンターは低価格化してきており、家庭用なら5万円~10万円、業務用でも500万円前後で購入できるものも出てきています。昔は数千万円もした金属用3Dプリンターでさえ、数百万円で手に入るようになっているのです。

ただそれでも価格幅はまだまだ大きいと言えるでしょう。

価格の妥当性は、やはり使用目的によって判断すべきところでしょう。まず言えることは、“使えなければ意味がない”ということです。これは安価なものを購入して、役に立たなかったということもありますし、逆にさまざまな機能がついていて使いこなせなかった、ということもあります。

したがって、ちょっとした趣味で使いたいのか、仕事として使いたいのかを最初にハッキリさせましょう。そうすれば、自然と自分に合った妥当な価格の3Dプリンターが見つかるはずです。

また、3Dプリンターは低価格化がどんどん進んできています。初めて3Dプリンターを購入する方は無理をして高価な製品を購入する必要はないかもしれません。まずは手頃なものを購入し、それで機能面、操作性に不満を感じるようになった時に買い替えるのが得策かもしれませんね。その頃になれば、もっと安く高性能の3Dプリンターが購入できるようになっているでしょう。

業務用3Dプリンターをさまざまな角度から紹介

最終製品造形も可能な
業務用3Dプリンター

「実製品に適用できる業務用3Dプリンターを導入したい」「高い強度、精度がよい3Dプリンターを導入したい」企業におすすめなのが、最終製品の造形も可能なスペックを持つ3Dプリンターです。

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