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3Dプリンターの価格帯について

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3Dプリンターの価格について調査。「この価格帯でこのレベルの造形ができる」という目安にしてください。

3Dプリンターの価格

3Dプリンターの価格目安の図

高いイメージがある3Dプリンターですが、最近はさまざまな種類の3Dプリンターが普及し始めたことで、手を出しやすい価格帯も登場しています。これまでは、数十万円した3Dプリンターも今ではPC程度の低価格で購入することができます。2009年に個人用プリンターで主流であった印刷方式の特許有効期限が切れたことを機にプリント材料の出力方法など主な技術に関する特許が相次いで有効期限を迎え、3Dプリンターの開発に携わる企業が爆発的に増えています。

家庭用3Dプリンターなら5万円~50万円で購入できますし、業務用3Dプリンターも500万円以上のハイクラスだけでなく、500万円未満で購入できるミドルクラスが登場しています。低価格化は今後も進行していくことが予想されます。2020年現在では、台湾系のXYZプリンティングジャパン(東京・板橋)が3万円をきるモデルを販売しています。底辺が28センチメートル四方、高さ35.5センチメートルとコンパクトな点が特徴です。このサイズのターゲットは個人利用と教育現場となっています。今後も精度は維持しながらも、低価格帯の商品のニーズが高まっていくことは間違いないでしょう。

3Dプリンターは、3DCADや3DCGデータから、紙に印刷するプリンターとは異なり、3Dの造形物を作成する機械です。立体の造形物を作る方法としては、3つあります。

3Dプリンターイメージ
用途・目的別!業務用3Dプリンター3選
       
3Dプリンターイメージ
           

「試作の精度を高めたい」「現場で使える強度部品を内製したい」「最終製品を社内で量産したい」など、業務用3Dプリンターに求められる性能や導入目的はさまざまです。 業務用3Dプリンターを選ぶ際は、自社の課題に合った造形方式や精度、素材への対応力を見極めることが重要です。ここでは、試作・現場改善・量産の三つの用途に適した代表的なモデルを取り上げ、その特長と活用シーンを比較します。

       

熱溶解積層方式(FDM式)

熱で溶かしたABS樹脂やプラチック樹脂を1層ずつ重ねながら造形物を作るものとなっています。熱溶解積層方式の3Dプリンターはサイズも比較的小さく、価格も低めです。素材も造形物を形成する素材も安価のため、コストパフォーマンスに優れています。

熱溶解積層方式(FDM)の製品例

製品名 方式 層厚 造形サイズ 価格
Bambu Lab X1E Combo FFF(FDM相当) 256×256×256mm 458,000円(税込)
UltiMaker S7 FFF 20–600µm 330×240×300mm 1,399,000円(税込)
Bambu Lab X1E Combo
Bambu Lab X1E Combo製品画像
引用元HP:Bambu Lab ストア
https://jp.store.bambulab.com/products/x1e

参照元:Bambu Lab ストア(https://jp.store.bambulab.com/products/x1e)

UltiMaker S7
UltiMaker S7製品画像
引用元HP:イプロスものづくり
https://mono.ipros.com/product/detail/2000795137

参照元:イプロスものづくり(https://mono.ipros.com/product/detail/2000795137)

参照元:UltiMaker サポート(https://support.ultimaker.com/s/article/000002860)

光造形方式

造形物のクオリティが高く、細かい部分まで作り込めるため、商業用にも多く使われています。価格は数十万円から購入でき、個人用に入手する人もいます。

光造形方式(SLA/LFS)の製品例

Formlabs Form 3+
Formlabs Form 3+製品画像
引用元HP:YOKOITO Formlabs Shop
https://www.form2.shop/form3

参照元:YOKOITO Formlabs Shop(https://www.form2.shop/form3)

粉末焼結方式

粉末状の素材に高出力のレーザー光線を当てて焼きつけるやり方です。素材には他の3Dプリンターと同じように樹脂を使うことも可能ですが、チタンや銅などの金属系の素材も使用可能となっています。ですから、使える素材の幅も広いので、作りたい造形物のイメージをしながら、作りたいものによって耐久性や耐熱性がある造形物を作成することが可能となっています。2014年2月に特許が切れたことによって、低価格帯の商品も開発され始めています。なお、現行の国内相場ではSLSは主に樹脂向け方式であり、金属はPBF-LB/M(SLM/DMLS)やバインダージェット等に分類されます。価格も「50万円級」は国内では一般的に確認されず、小型SLSでも概ね数百万円からが中心です。

粉末方式(SLS/MJF)の製品例

製品名 方式 層厚 造形サイズ 想定用途 価格
Sinterit Lisa X SLS 0.075–0.175mm PA12/TPU中心の小〜中サイズ部品の短納期試作 要見積(国内取扱は要問い合わせ)
HP Jet Fusion 5420W MJF 白色外装、治具、小ロット量産 3,000万円以上
Sinterit Lisa X(SLS)
Sinterit Lisa X(SLS)製品画像
引用元HP:Sinterit 公式
https://sinterit.com/3dprinters/lisa-x/

参照元:Sinterit 公式(https://sinterit.com/3dprinters/lisa-x/)

HP Jet Fusion 5420W(MJF)
HP Jet Fusion 5420W(MJF)製品画像
引用元HP:Sinterit 公式
https://sinterit.com/3dprinters/lisa-x/

参照元:リコー 公式(https://www.ricoh.co.jp/3dp/lineup/hjf/jet_fusion_5420w)

3Dプリンター選びでは価格も大切ですが、クオリティや実績、使いやすさで選ぶことも大切です。業務用のクオリティを持つ造形が可能な3Dプリンターの価格帯はどの程度か、価格帯別の3Dプリンターの特徴を紹介します。

業務用ミドルクラス(~500万円)
の3Dプリンターおすすめ3選を見る

業務用3Dプリンターの価格帯

500万円未満の業務用3Dプリンター

業務用3Dプリンターのなかでもミドルクラスと呼ばれる価格帯です。最小積層ピッチが低価格帯モデルでは0.1~0.2mmであるのに対し、業務用ミドルクラスでは0.02mm~と、精度の高い造形物を作ることができます。また光造形方式の3Dプリンターも低価格帯で登場し始めたため、500万円未満のミドルクラスでも業務に十分なレベルの造形物を作れるようになってきました。例えばEnvisionTEC社のデスクトップシリーズにある、中核モデルのVIDA/VIDA HD。これらは光造形方式です。デジタルライトプロセシング(DLP)技術を小さなボディにしっかりと収めています。本体サイズは410mm x 370mm x 890mm(L × W × H)です。高精細さが望まれるコネクタなどの精密部品の試作造形に適した機種となっています。

500万円未満の高性能な
業務用3Dプリンター特集

500万円以上の業務用3Dプリンター

業務用3Dプリンターのなかでもハイクラスと呼ばれるものは500万円以上のものがほとんどです。ハイクラスは製造業などの企業向けのモデルで、樹脂だけでなく金属やセラミックなどさまざな材料を加工できるものやフルカラーで使えるものなど、価格帯に見合った高性能なモデルが揃います。製品のデザイン確認や試作品作りだけでなく、実用品としての最終製造も可能だったり、解像度や積層ピッチを変えたりなど用途に応じた対応ができます。価格の安いものと比べると明らかに見た目に差があります。ただし、安いものと比べたときに機能面は変わらないことも多いようなので、用途によっては検討の必要があるかもしれません。例を挙げると同じ光造形方式の3Dプリンターでも、対応素材や造形サイズがほとんど変わらないこともあります。それでもコンピューターが内蔵されており、本体だけで操作が完了したり、出力速度が安価な機種と比べて早かったりする特徴を持っています。ハイクラスモデルを導入する際は、どのような点がミドルクラスの機種と違うのか理解しておく必要があると言えるでしょう。

500万円以上の精度に優れた
業務用3Dプリンター特集

業務用3Dプリンターの相場と経年劣化

業務用3Dプリンターは本体価格の幅が大きく、「高い機種ほど長く使えて結果的に得」とは限りません。導入判断では、いまの販売価格だけでなく、数年単位での相場の動きと、使い続けることで起きる経年劣化(維持費・故障リスク)をあわせて見積もることが重要です。

相場が下がる要因としては、新機種の投入や競合機の増加、造形方式の普及による部材・供給体制の安定などが挙げられます。発売から時間が経つと「型落ち」として値ごろ感が出る一方で、メーカーの販売戦略や流通在庫の状況によっては、想定より値下がりしないケースもあります。したがって「いつ買えば必ず安くなる」と決め打ちするのではなく、必要な精度・対応素材・造形サイズを満たしたうえで、現行モデルと1世代前の差分が業務上の価値に直結するかを基準にすると判断がぶれにくくなります。

一方で経年劣化は、相場の下落とは別の観点です。稼働時間が増えるほど、ノズルやフィーダーなどの消耗部品、駆動部、光学系・樹脂槽など方式特有の部位に負荷が蓄積し、出力品質のばらつきやメンテナンス頻度の増加につながります。中古機が安価に見えても、交換部品の入手性や保守対応、校正の手間、過去の使用条件によって総コストが読みにくいことがあります。

相場と劣化をまとめて判断するコツは、「導入目的に対して必要な性能を満たす期間」を先に置くことです。短納期の試作を回す目的で数年単位の運用を想定するのか、現場改善の治具や補修部品を継続的に内製するのか、あるいは小ロット量産まで狙うのかで、許容できる停止リスクや保守体制の要件が変わります。目的が固まると、初期費用を抑えるべきか、保守や安定稼働を優先して投資すべきかの結論が出しやすくなります。

次の章では、こうした相場の動きや運用面の条件を踏まえたうえで、導入しやすい「低価格帯の業務用3Dプリンター」がどのような用途に向くかを整理します。

低価格帯の業務用3Dプリンター

低価格帯の業務用3Dプリンターのイメージ

近年、3Dプリンター市場の低価格化が進み、業務用としても導入しやすいモデルが増えてきました。特に50万円~200万円程度の価格帯では、従来のハイエンド機に迫る性能を持つモデルも登場しています。

低価格帯の業務用3Dプリンターは、主に以下のような特徴を持ちます。

1. 熱溶解積層方式(FDM)を中心としたモデル

この価格帯では、熱溶解積層方式(FDM)が主流です。ABSやPLAなどの一般的な樹脂を使用し、比較的低コストで造形可能。試作品や簡易的な部品の製造に適しています。

2. 高精細な光造形(SLA/DLP)モデルも登場

最近では、光造形方式(SLA/DLP)を採用したモデルもこの価格帯で手に入るようになりました。FDM方式と比べて滑らかで精密な造形が可能なため、デザイン試作や医療・歯科分野などでの活用が進んでいます。

3. 比較的小型でオフィス導入が容易

低価格帯の業務用3Dプリンターは、デスクトップ型や小型のフロアモデルが多く、オフィスや研究室などの限られたスペースでも設置しやすいのがメリットです。

4. 運用コストの低減

本体価格だけでなく、ランニングコストの低さも低価格帯モデルの魅力です。フィラメントやレジンのコストが抑えられているものも多く、試作や少量生産用途での活用が広がっています。

代表的な低価格帯業務用3Dプリンター

製品名 方式 層厚 造形サイズ 備考 価格/価格帯
Raise3D Pro2(参考) FDM 国内は「販売終了」告知(後継:Pro3系) 50〜100万円帯
XYZprinting PartPro150 xP(参考) SLA/DLP 現在は販売終了 418,000円(税別)
Formlabs Form 3+ LFS(SLA系) 25–300µm 145×145×193mm 323,000円〜(税・送料別)

熱溶解積層方式(FDM)の製品例

Raise3D Pro2(参考)
Raise3D Pro2製品画像
引用元HP:リコー 公式
https://www.ricoh.co.jp/3dp/lineup/lp_raise3d_pro2

参照元:リコー 公式(https://www.ricoh.co.jp/3dp/lineup/fdm/raise3d_pro2)

光造形方式(SLA/DLP)の製品例

XYZprinting PartPro150 xP(参考)
XYZprinting PartPro150 xP製品画像
引用元HP:IGUAZU 公式
https://www.iguazu-xyz.jp/products/partpro150-xp

参照元:IGUAZU 公式(https://www.iguazu-xyz.jp/products/partpro150-xp)

Formlabs Form 3+
Formlabs Form 3+製品画像
引用元HP:YOKOITO Formlabs Shop
https://www.form2.shop/form3

参照元:YOKOITO Formlabs Shop(https://www.form2.shop/form3)

中小企業と3Dプリンター

ゼネラルエレクトリックやエアバスなどの大企業が牽引する航空宇宙産業では3Dプリンターを持つことでより大きなコスト削減が見込まれています。従来は、最終工程で試作品を作る際に、金属を鋳造して作成する方法がメジャーで時間も労力も大きくかかっていました。金属用の3Dプリンターを活用すれば燃料費や人件費、材料費など様々な面においてコスト削減ができます。

しかし、その価格は、少なくとも1,000万円以上かかるため、中小企業には無縁の存在でした。現在では、その価格を10分の1以下にしようとする動きもあり、今後3Dプリンターの活躍の機会は増えていくに違いありません。

一方で、まだまだ3Dプリンターの導入が遅れているのが実情です。3Dプリンターは好きなものを出力できるという知識はあっても、業務でどう利用するかと聞かれると、試作品の射出くらいしか思い浮かばない人も多いようです。そのため、まずはコストを抑えられる5~10万円以下の熱溶解積層法を用いて造形するタイプものから導入することをオススメします。施策品や検証用に使ってみて、業務の中で3Dプリンターが活かせる部分はどこなのか、どのように活用することができるのかを確認してみてください。

機械だけ買って結局使わないのでは本末転倒です。まずは安価なものから使用し、社員が慣れてきたら本格的に導入してみるのがよいでしょう。

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3Dプリンターの新規導入で補助金がもらえるって本当?

3Dプリンターを新規導入するにあたり、ものづくり補助金を受けられる可能性があります。ものづくり補助金とは、革新的サービスや試作品の開発、生産プロセスの改善を行うための事業です。革新的サービスや試作品の開発、生産プロセスの改善とは、3~5年で付加価値額が年率3%に達する計画を指します。もしくは、経常利益が年率1%の向上を達成できる計画が望まれます。同じような制度の中に助成金もありますが、意味は異なります。大きな違いとして、補助金は事業計画などの審査を受ける必要があり、そちらを通過した場合に支給される制度であるのに対し、助成金は資格条件さえ満たしていれば受けられる制度となっています。

また、ものづくり補助金には事前の設備投資が必要です。ただし小規模の試作開発目的ならば、必ずしも設備投資をしなくてもよいとされています。条件に合った事業であれば、補助対象経費の3分の2以内を目安として支給されるでしょう。

ものづくり補助金の対象事業は、第四次産業革命型・一般型・小規模型の3つに分類されます。

知っておきたい「ものづくり補助金」の利用方法

第四次産業革命型

ものづくりやサービスの高度生産性向上支援を目的としています。第四次産業革命型では、IoTやAI、ロボットを用いた設備投資が求められます。また、革新的なサービスや試作品の開発、プロセス改善を行い、かつ投資利益率5%を達成する計画が条件です。

機械装置費・技術導入費・運搬費・専門家経費が対象となり、上限3,000万円まで補助されます。

一般型

一般型では、上限1,000万円まで支給される区分が該当します。補助の内訳は、機械装置費・技術導入費・運搬費・専門家経費です。一般型でも、設備投資が求められます。

小規模型

小規模型とは、上限500万円まで支給される区分のことです。さらに小規模型では、「設備投資のみの場合」と「試作開発目的の場合」に分かれます。

設備投資のみの場合では、機械装置費・技術導入費・運搬費・専門家経費が補助の対象です。試作開発目的の場合は、これらに加えて原材料費・外注加工費・委託費・知的財産権等関連経費・クラウド利用費も対象となります。

事業者の目的はものづくり事業の成功であり、補助金受給ではありません。課題解決に向けた自社の分析を行い、具体的数値やストーリーを加味した事業計画が決まり次第、ものづくり補助金の申請を行いましょう。

参照元:ものづくり補助事業 公式ポータル(https://portal.monodukuri-hojo.jp/)

業務用3Dプリンターの選び方

業務用3Dプリンターの選び方の図

航空業界や自動車業界でその利便性から普及が広まっている3Dプリンターですが、ますます普及していくことが予想されるでしょう。その市場規模は2020年までに3兆円といわれています。ではどのように選んだらよいのでしょうか。

業務用を選ぶ方法としては50万円以下の評判が良い機種を買って試してみることがおすすめです。全く3Dプリンターを使ったことが無い場合は、基本的な機能等に慣れる必要があります。そのうちに、3Dプリンターがどういうものか分かったら、ニーズに合わせて、500万円代のものを購入してみましょう。高額な3Dプリンターを購入し、使わないというのはもったいないです。使いたいと思っていた要件と合わなかった、材料代が高く、試行錯誤することが躊躇されるなどが起きる前に安めの価格帯で試すことをオススメします。

また、業務用を選ぶ場合、価格はもちろんですが使用用途が重要になってきます。とりあえずサンプル品を作るためだけに購入するというケースもあれば、ジュエリーなどのようにそれらしい形ではなく、原形として役に立つものを作りたいというケースもあるでしょう。そしてそれに付随して仕上がりの表面の滑らかさも関係してくるケースもあります。まずは、自社で何を目的に3Dプリンターを使用し、そのためにはどの造形方式がいいのか、そしてどんな材質が使えるのかで選びましょう。

また、その製品のサイズも関係してきます。大は小を兼ねるとはいいますが、不要なサイズの3Dプリンターを購入する必要はありませんし、コストを抑えるために出力サイズが小さいものを選んでしまうと、作成の幅が狭まってしまいます。

家庭用3Dプリンターの選び方

家庭用3Dプリンターの価格帯は、5万円から50万円代と言われています。その中でも20万円以上の価格帯はハイスペックな機種が多く、品質にこだわる方に向いています。一方の20万円以下の家庭用3Dプリンターは、「とりあえず家庭用3Dプリンターとはどんなものか」触ってみたいという人には、導入として使いやすいようです。最後に、数万円の家庭用3Dプリンターでも、趣味や遊びで使うには十分です。子ども用の遊び道具として使っている人もいます。ハイクオリティの物も多く販売されていることから、5万円程度で手に入れられるのであればぜひ購入したいものです。

なお、以外と盲点なのが「日本語のソフトの有無」です。安い海外製の家庭用3Dプリンターには、日本語に対応していないものもあります。英語、もしくは中国語で書かれている場合、日本語で書かれた説明書は用意されていないか確認する必要があります。

趣味や遊びの一環として「とりあえず3Dプリンターを買ってみよう」と気軽な気持ちで購入するのであれば、『組み立て不要』の3Dプリンターを選ぶのもいいでしょう。製品によっては購入して到着したはいいが、組み立てで苦労するという方も少なくありません。今は高い性能を持ちながらコストも抑えられている家庭用3Dプリンターもありますが、その多くは自分で組み立てが必要だったりします。もし、遊び目的で「とりあえずすぐに何か作成してみようか」と思っている方には、手間がかかる上に難解で嫌になってしまうかもしれません。

そういう方は、比較的コンパクトサイズになってしまうかもしれませんが、組み立て不要の3Dプリンターを選びましょう。

家庭用3Dプリンターの価格帯

5万円~10万円(低価格帯)

低価格帯のモデルは、ほぼ熱溶解積層法(FDM)で造形を行います。従来は、業務用と比べるとおもちゃのような使用感で、クオリティを追求する方には厳しい面がありましたが、最近はこの価格帯でも十分な造形ができるものが登場してきたため、個人の3Dプリンターの入門にはおすすめです。個人用としてだけではなく、試作やアイディア出しの段階で使う場合には、十分に業務用として使用することができます。

BS01 BONSAI Miniは小型ではあるものの、プリント面積は大きめの木製ボックス型プリンタです。10万円台を切る商品で、サイズ感も小さめです。Bonsai社の出しているBS01については造形用とサポート材用でノズルが異なるなど、本格的な家庭用3Dプリンターとなっています。

10万円~50万円

この価格帯は家庭用の中でも本格的な3Dプリンターと言えます。熱溶解積層法が主流で、置き場所を選ばないコンパクトなサイズのものが多いです。低価格帯の3Dプリンターは、ボックス型、メンデル型、フレーム型の3つのタイプに分類することができます。MakerBotのReplicatorのようなボックス型がよく知られています。なかには造形サイズを200mm四方確保しているモデルもあり、十分な大きさの造形をすることが可能です。ABS樹脂やPLA樹脂を使用できるモデルが多いですが、少し高めの価格帯では、ナイロンなどの材料に対応したモデルもあります。

フィギュアを家庭用プリンターで作るといくらくらい?

アニメキャラのフィギュア、動物のフィギュアなどを集めている人も少なくないでしょう。ただ、自分が気に入ったフィギュアがない、もしくは手に入らないというケースもあります。そんな時には家庭用プリンターでフィギュアを作るという方法もあります。

一方で最近は依頼すると業務用3Dプリンターで希望通りのフィギュアを作ってくれる会社も増えています。

外部でフィギュア作成を依頼した場合、サイズや材質、会社によっても違ってきますが1万円以下で作れるフィギュアもあれば、5万円以上かかる場合もあります。一方、家庭用プリンターで作る場合は、3Dプリンターを購入する必要があります。安くなってきているとはいえ、安くても5万円くらいはします。もちろん50万円近くするものもありますが、フィギュアを作るならそこまでの機器は必要ないでしょう。

そう考えると、外部に作成を依頼したほうが安いのでは、と思うでしょう。確かにフィギュア1体だけ考えればそうかもしれませんが、家庭用プリンターは一度購入すれば、何体でも作成可能です。もちろん材料費はかかりますが、気になるくらいではないでしょう。一度家庭用プリンターを購入したなら、千円もかからずにフィギュアを作れるようになるので、複数体フィギュアを作るのなら、家庭用プリンターを購入したほうがお得です。

金属用3Dプリンターの価格帯

10万円~20万円

金属用3Dプリンターといっても、金属フィラメントを用いた家庭用3Dプリンターの価格帯になります。金属は種類が豊富にありますが、あくまでこの金属用プリンターは厳密に言えば“金属に近い質感を持たせられるフィラメント”ということになります。ただ重量感もありますし、金属フィラメントにもさまざまな種類があり、銅色、銀色、金色などいろいろなので、家庭で作って楽しむのには十分でしょう。実金属部品の造形はPBF/DED/バインダージェット等の方式で、設備・安全要件が大きく異なります。

300万以上

企業向けの本格的な金属用3Dプリンターの価格帯になります。家庭用3Dプリンターの金属フィラメントではなく、鉄やステンレスなどの鉄鋼系、チタン系、アルミニウム系などの多くの金属が使用できます。

金属AM(代表例・参考)

製品名 方式 層厚 造形サイズ 設備要件/特記事項 価格
EOS M 290 PBF-LB/M 250×250×325mm Ar/N₂供給、除粉・後処理設備 等 要見積
Meltio M450 DED(ワイヤ送給) シールド環境(アルゴン等)使用 要見積
EOS M 290(PBF-LB/M)
EOS M 290(PBF-LB/M)製品画像
引用元HP:NIST|Powder Bed Fusion
https://www.nist.gov/additive-manufacturing/research-areas/technologies/powder-bed-fusion

参照元:EOS 公式(https://www.eos.info/ja/metal-solutions/metal-printers/eos-m-290)

参照元:NIST|Powder Bed Fusion(https://www.nist.gov/additive-manufacturing/research-areas/technologies/powder-bed-fusion)

Meltio M450(DED)
eltio M450(DED)製品画像
引用元HP:NIST|Powder Bed Fusion
https://www.nist.gov/additive-manufacturing/research-areas/technologies/powder-bed-fusion

参照元:Meltio データシート(https://meltio3d.com/wp-content/uploads/2024/05/Meltio_M450_Datasheet.pdf)

価格の妥当性はどう見極める

3Dプリンターは低価格化してきており、家庭用なら5万円~10万円、業務用でも500万円前後で購入できるものも出てきています。昔は数千万円もした金属用3Dプリンターでさえ、数百万円で手に入るようになっているのです。

ただそれでも価格幅はまだまだ大きいと言えるでしょう。

価格の妥当性は、やはり使用目的によって判断すべきところでしょう。まず言えることは、“使えなければ意味がない”ということです。これは安価なものを購入して、役に立たなかったということもありますし、逆にさまざまな機能がついていて使いこなせなかった、ということもあります。

したがって、ちょっとした趣味で使いたいのか、仕事として使いたいのかを最初にハッキリさせましょう。そうすれば、自然と自分に合った妥当な価格の3Dプリンターが見つかるはずです。

また、3Dプリンターは低価格化がどんどん進んできています。初めて3Dプリンターを購入する方は無理をして高価な製品を購入する必要はないかもしれません。まずは手頃なものを購入し、それで機能面、操作性に不満を感じるようになった時に買い替えるのが得策かもしれませんね。その頃になれば、もっと安く高性能の3Dプリンターが購入できるようになっているでしょう。

3Dプリンターイメージ
用途・目的別!業務用3Dプリンター3選
       
3Dプリンターイメージ
           

「試作の精度を高めたい」「現場で使える強度部品を内製したい」「最終製品を社内で量産したい」など、業務用3Dプリンターに求められる性能や導入目的はさまざまです。 業務用3Dプリンターを選ぶ際は、自社の課題に合った造形方式や精度、素材への対応力を見極めることが重要です。ここでは、試作・現場改善・量産の三つの用途に適した代表的なモデルを取り上げ、その特長と活用シーンを比較します。

       

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高精度造形と水洗いだけの後処理で、
試作検証をスムーズにしたい

設計/開発部門向け

アジリスタ
(キーエンス)

アジリスタ[キーエンス]の製品

引用元:キーエンス公式HP
https://www.keyence.co.jp/products/3d-printers/3d-printers/

特徴

  • 高精度な試作造形が誰でもできる インクジェット方式と15μmの積層ピッチにより、嵌合や細部形状まで忠実に再現できる高精度な試作造形が誰でも簡単にできるため、設計意図どおりの試作品を素早く確認できます。
  • 後処理は“水洗いだけ”で完了 水溶性サポート材を採用しており、複雑な内部構造でもサポート除去が簡単。後処理が水洗いだけで完結するため、工具や研磨作業が不要で試作検証までの時間を大幅に短縮できます。

公式サイトで
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高強度が求められる治具や機能部品を
内製したい

製造/生産技術部門向け

Mark Two
(Markforged)

Mark Twoの製品画像

引用元:Markforged公式HP
https://markforged.com/jp/3d-printers

特徴

  • 金属に匹敵する強度の部品を造形できる カーボンファイバーなどの連続繊維補強構造により、軽量ながらアルミ相当の高強度を実現。金属加工を待たずに、現場で使用可能な治具やパーツをそのまま造形できるため、改善スピードを落とさず即日対応が可能です。
  • 標準樹脂「Onyx」で優れた耐久性・耐薬品性を実現 ナイロンにマイクロカーボンを混合した独自素材を採用し、高い靭性と耐摩耗性・耐薬品性を両立。長期の使用や厳しい工場環境にも対応でき、現場で安心して使える耐久部品を内製化できます。

公式サイトで
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複雑形状の量産部品を内製したい

製造企業向け

ProX SLS 6100
(3D Systems)

Fortus 900mcの製品画像

引用元:キヤノンマーケティングジャパン公式HP
https://canon.jp/biz/product/indtech/3dpsolution/3dsystems/lineup/resin-powder/sls6100

特徴

  • サポート材なしで複雑形状の一体成形が可能 粉末焼結方式(SLS)を採用しており、サポート材を使わずに内部構造を含む複雑形状を一括造形。組み立てや加工を省略できるため、高機能部品の量産にも対応できます。
  • ±0.2mmの高精度と等方性で実用部品を直接造形 高精度かつ高剛性の一体構造を実現し、試作段階だけでなく最終用途部品としても使用可能。品質要求の高い業界(航空宇宙・医療機器など)でも安定した精度を維持できます。

公式サイトで
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