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中国の3Dプリンター企業、INTAMSYS社と提携して開発・リリースした産業用3DプリンターのFUNMAT(ファンマット)を調査。医療や航空宇宙、自動車分野の部品製造に優れているのが特徴です。それではスペックや特徴について紹介します。
FUNMAT(ファンマット)シリーズは、スーパーエンプラにも対応している多機能型業務用3Dプリンターですが、他社とは違い大型造形にも対応可能です。
基本的にスーパーエンプラ(スーパーエンジニアプラスチック)には対応していない3Dプリンターが多い一方で、FUNMATは同素材の大型造形を安定的に製造できるのが強みとなっています。
また、造形方式については一般的な溶融フィラメント造形法(FFF/FDM)ですので、これまでFDM方式の3Dプリンターを操作していた現場でも大きな変化をともなわずに操作できる分かりやすさも魅力でしょう。
FUNMAT PROやFUNMAT PRO 410は大きさと重量があるため設置スペースなどに困る可能性もありますが、そういう方は一般的なデスクトップ型と同じサイズのFUNMAT HTを選ぶことで解決できます。
こうした複数のサイズを用意している点も3Dプリンターを活用する業者にとっては大きなメリットです。
FUNMATの特徴は他にもあり、同一性能で3サイズリリースしている点にも注目です。FUNMAT HTは260mmの比較的小型部品の製造向きですが、FUNMAT PROは450×450×600mm、FUNMATPRO 410は305×305×406mmまで造形可能になっています。
また、大型化していても積層ピッチは0.05~0.5mmと、他のデスクトップ型と変わらない精度で加工可能です。(※0.05mmに関しては条件付き)
FUNMATシリーズは造形材料としてPEEK・ウルテム・PPSUなどスーパーエンプラから、エンプラ(通常)の出力と造形可能です。そのため、研究開発や医療分野などでの試作品を製作するのに向いています。
また、FUNMAT PROは造形サイズ450×450×600mmまで対応し、大型造形にもすぐれた性能を発揮するので、大型パーツの試作品を製造したいメーカーにもおすすめです。
FUNMATそのものの導入実績例はなかなか見当たりませんが、これまでにもエンプラ対応の業務用3Dプリンターをリリースしている実績のあるメーカーです。そのため数多くの企業に導入されていることが推測できます。
会社名 | 株式会社フュージョンテクノロジー |
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所在地 | 東京都豊島区東池袋5-7-3 REID-C Higashi Ikebukuro-bldg6F |
近年、製造品の多様化に伴い、3Dプリンターに求められる機能性においても、性能が重視されることがポイントとなってきています。
ここでは、500万円未満のミドルクラスでありながら、高精細、高強度、短納期で造形できる3Dプリンターをそれぞれ紹介します。各製品の特徴に加えてショールーム情報もまとめました。
製品名 | 積層ピッチ | 最大造形サイズ (W×D×H) |
造形方式 | 材料などの特徴 |
---|---|---|---|---|
アジリスタ [キーエンス] |
0.015mm~ | 297mm×210mm×200mm | インクジェット方式 |
アジリスタは、国産の3Dプリンターでは数少ないインクジェット方式を採用し、積層ピッチ0.015mmの高精細造形を実現。水溶性のサポート材の為、細部までしっかりと造形でき、部品の組付けまでできる精度を誇ります。 使用可能な材料はUV硬化アクリル樹脂とシリコーンゴム。 樹脂はアクリルに少量のウレタンを配合し、靭性を持たせているため、ネジを締めても割れないことが特徴です。 |
Mark Two [Markforged] |
0.1mm~0.2mm | 350mm×132mmx154mm | 熱溶解積層方式+ 連続フィラメント方式 |
Mark Twoは、Markforged独自のカーボンファイバー連続繊維を使用できる方式が採用されています。 これは、造形物の内部にカーボンファイバーで骨組みを組成しながら形作っていく方式です。 これにより、高強度の造形が可能になり、製造工程で使う治具や工具、より強度が求められる部品の製造を行うことができます。 |
G-ZERO [グーデンベルグ] |
0.05〜0.250mm | 250mmx210mmx200mm | 熱溶解積層方式 |
G-ZEROは、最大500mm/sというスピーディな造形ができます。 短時間で造形が可能になり、生産性が向上します。 高速で動くヘッドの振動を抑える技術も搭載し、ハイスピードながら安定感のある造形ができます。 |
■選定条件
アジリスタ[キーエンス]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高精細」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、インクジェット方式を採用し、積層ピッチが最小の製品として選出
Mark Two[Markforged]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 強度」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、カーボン素材を使用できるもので、唯一、熱溶解積層方式+連続フィラメント方式を採用している製品として選出
G-ZERO[グーテンベルク]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高速」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、造形速度が最速の製品として選出しました。