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Lasermeister 100Aシリーズは、株式会社ニコンが提供している業務用3Dプリンターです。
ここではLasermeister 100Aシリーズの特徴、スペック、および導入事例について説明します。
株式会社ニコンが手掛けるLasermeister 100Aシリーズは、金属造形でのものづくりをもっと身近に感じてもらいたい、という思いで開発されています。より手軽に金属積層造形の技術が試せるように、扱いやすい装置をコンセプトとしています。
加工対象物の位置決めを自動で実施する機能である、3Dアライメントを搭載しています。加工テーブルに加工母材を配置するだけで、特異点を計測。自分で位置決めをする手間が省けるため、扱いやすくなっており、加工モデルと合わせ込みでの位置決めもできます。
金属加工における多種多様なニーズに応えられるのも、Lasermeister 100Aシリーズの特徴です。主な加工機能は以下のとおりです。
5軸造形システムで、角度制約を開放。多様な形状の金属造形に対応できるようになり、ニーズに応じた造形が可能です。さらに、亀裂や破損部分のみをダイレクトに造形できるため、一から部品を造形する必要がなく、補修のみで済ませられます。コストカットに役立つでしょう。
性能の高い業務用3Dプリンターを導入しようと思うと、装置が大きくて設置する場所が確保できないことに悩む方も多いかもしれません。
Lasermeister 100Aシリーズは、軽量かつコンパクトな省スペース設計を実現しました。軽量かつコンパクトであっても、欧州規格で第三者認証機関の安全性評価を実施しているため、安全性についても信頼できそうです。
レーザー加工技術を用いた製作のため、精密機械部品をはじめとして微細な加工を必要とする部品の造形に適しています。時計部品や小型医療機器の部品製作なども可能です。
また、部品を一から作るだけでなく、既存の部品の修理や補修も行えるので、一部分だけの補修や再構築にも適しているでしょう。
ただし、コンパクトサイズで手軽に使用できる業務用3Dプリンターなので、大型部品や大量生産にはあまり適していません。試作や修理・再構築、小型部品の造形での使用に適しています。
記載されていませんでした。造形事例に関しては、公式サイトで確認できます。
会社名 | 株式会社ニコン |
---|---|
所在地 | 東京都品川区西大井1-5-20(本社) ※その他、横浜・相模原・熊谷・水戸・横須賀に製作所あり |
URL | https://www.jp.nikon.com/company/ |
電話番号 | 03-3773-1111 |
営業時間 | 記載なし |
定休日 | 記載なし |
近年、製造品の多様化に伴い、3Dプリンターに求められる機能性においても、性能が重視されることがポイントとなってきています。
ここでは、500万円未満のミドルクラスでありながら、高精細、高強度、短納期で造形できる3Dプリンターをそれぞれ紹介します。各製品の特徴に加えてショールーム情報もまとめました。
製品名 | 積層ピッチ | 最大造形サイズ (W×D×H) |
造形方式 | 材料などの特徴 |
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アジリスタ [キーエンス] |
0.015mm~ | 297mm×210mm×200mm | インクジェット方式 |
アジリスタは、国産の3Dプリンターでは数少ないインクジェット方式を採用し、積層ピッチ0.015mmの高精細造形を実現。水溶性のサポート材の為、細部までしっかりと造形でき、部品の組付けまでできる精度を誇ります。 使用可能な材料はUV硬化アクリル樹脂とシリコーンゴム。 樹脂はアクリルに少量のウレタンを配合し、靭性を持たせているため、ネジを締めても割れないことが特徴です。 |
Mark Two [Markforged] |
0.1mm~0.2mm | 350mm×132mmx154mm | 熱溶解積層方式+ 連続フィラメント方式 |
Mark Twoは、Markforged独自のカーボンファイバー連続繊維を使用できる方式が採用されています。 これは、造形物の内部にカーボンファイバーで骨組みを組成しながら形作っていく方式です。 これにより、高強度の造形が可能になり、製造工程で使う治具や工具、より強度が求められる部品の製造を行うことができます。 |
G-ZERO [グーデンベルグ] |
0.05〜0.250mm | 250mmx210mmx200mm | 熱溶解積層方式 |
G-ZEROは、最大500mm/sというスピーディな造形ができます。 短時間で造形が可能になり、生産性が向上します。 高速で動くヘッドの振動を抑える技術も搭載し、ハイスピードながら安定感のある造形ができます。 |
■選定条件
アジリスタ[キーエンス]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高精細」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、インクジェット方式を採用し、積層ピッチが最小の製品として選出
Mark Two[Markforged]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 強度」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、カーボン素材を使用できるもので、唯一、熱溶解積層方式+連続フィラメント方式を採用している製品として選出
G-ZERO[グーテンベルク]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高速」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、造形速度が最速の製品として選出しました。