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ドイツのSLM Solutionsが提供する3Dプリンター「SLMシリーズ」は、試作段階から量産に至るまで、ユーザーの要望に応じた製品開発を行い、高い評価を受けています。
国内では愛知産業株式会社が販売しており、本記事では製品の一つである「SLM125」について紹介しています。導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
SLM125は、125×125×125mmの造形エリアと400Wのシングルレーザーで、高精度かつ高速な造形を可能にした3Dプリンターです。さらに造形エリアを50×50×50mmまで縮小することもでき、パウダーの使用量を最大80%削減できます。
SLM125に対応する専用ソフトウェアオプションにより、CAD/STLデータまたはスライスデータを読み込み、プロセス設定と造形パラメータをカスタマイズできます。また、ステンレス、アルミ、チタン等の多種多様な素材で造形が可能です。
コンパクトな設計により、パウダーの取り扱いが容易で素早く交換できます。また、多様な拡張オプションにより、各ユーザーの要件に柔軟に対応。
例えば、追加可能なパウダーふるい装置PMSは、再利用可能なパウダーを効率よく分離して再使用するよう働いてくれます。
SLM125は研究用試作造形と小部品造形用途に開発された3Dプリンターです。
幅広い素材に対応し、少量生産から連続生産、研究業務などさまざまなシーンで活躍する装置だといえます。
また、SLM Solutionsが提供する「SLMシリーズ」は、航空宇宙や自動車、金型製作、エネルギー、メディカル、ヘルスケア分野などで主に使用されているそうです。
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会社名 | 愛知産業株式会社 |
---|---|
所在地 | 東京都品川区東大井2-6-8 |
URL | https://www.aichi-sangyo.co.jp/index.html |
電話番号 | 03-6800-1122 |
営業時間 | 平日9:00〜17:30 |
定休日 | 土曜・日曜・祝日 |
近年、製造品の多様化に伴い、3Dプリンターに求められる機能性においても、性能が重視されることがポイントとなってきています。
ここでは、500万円未満のミドルクラスでありながら、高精細、高強度、短納期で造形できる3Dプリンターをそれぞれ紹介します。各製品の特徴に加えてショールーム情報もまとめました。
製品名 | 積層ピッチ | 最大造形サイズ (W×D×H) |
造形方式 | 材料などの特徴 |
---|---|---|---|---|
アジリスタ [キーエンス] |
0.015mm~ | 297mm×210mm×200mm | インクジェット方式 |
アジリスタは、国産の3Dプリンターでは数少ないインクジェット方式を採用し、積層ピッチ0.015mmの高精細造形を実現。水溶性のサポート材の為、細部までしっかりと造形でき、部品の組付けまでできる精度を誇ります。 使用可能な材料はUV硬化アクリル樹脂とシリコーンゴム。 樹脂はアクリルに少量のウレタンを配合し、靭性を持たせているため、ネジを締めても割れないことが特徴です。 |
Mark Two [Markforged] |
0.1mm~0.2mm | 350mm×132mmx154mm | 熱溶解積層方式+ 連続フィラメント方式 |
Mark Twoは、Markforged独自のカーボンファイバー連続繊維を使用できる方式が採用されています。 これは、造形物の内部にカーボンファイバーで骨組みを組成しながら形作っていく方式です。 これにより、高強度の造形が可能になり、製造工程で使う治具や工具、より強度が求められる部品の製造を行うことができます。 |
G-ZERO [グーデンベルグ] |
0.05〜0.250mm | 250mmx210mmx200mm | 熱溶解積層方式 |
G-ZEROは、最大500mm/sというスピーディな造形ができます。 短時間で造形が可能になり、生産性が向上します。 高速で動くヘッドの振動を抑える技術も搭載し、ハイスピードながら安定感のある造形ができます。 |
■選定条件
アジリスタ[キーエンス]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高精細」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、インクジェット方式を採用し、積層ピッチが最小の製品として選出
Mark Two[Markforged]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 強度」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、カーボン素材を使用できるもので、唯一、熱溶解積層方式+連続フィラメント方式を採用している製品として選出
G-ZERO[グーテンベルク]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高速」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、造形速度が最速の製品として選出しました。