公開日:|更新日:
CELLINKから発売されている、様々な組織構造の開発や医療現場、臨床試験に活用可能なバイオ3Dプリンター・BIO X™について、製品の特徴やスペックなどをまとめています。
人に移植することを目的とした、様々なバイオマテリアルを提供し、オープンプラットフォームであるBIO X™で使用することが可能です。
そのため、汎用性や柔軟性が高く、幅広く生体システムや治療製品を作製することができます。
BIO X™にはUV滅菌とHEPAフィルターを搭載し、装置内の粒子や微生物を高確率で除去させます。
BIO X™は交換可能なインテリジェントプリントヘッドを搭載しています。
それぞれのプリントヘッドが様々なアプリケーションに対応しており、作製できる造形物の可能性を広げています。
CELLINKのBIO X™は、バイオ3Dプリンターとして高い細胞生存率と柔軟性を誇り、様々な組織構造の開発を可能にしています。
使用できる素材も多く、細胞生物学や医療分野、生物医学研究者などで活躍してくれるでしょう。
BIO X™の具体的な導入実績について紹介します。
世界の数百万人が患っているといわれる角膜失明症は、3Dプリンタ製の角膜で治療が可能とされています。BIO X™は角膜モデルを作製するための一端を担います。
スウェーデンのヨーテボリ大学では、BIO X™を使用して軟骨の3Dバイオプリントを作製。膝関節損傷の治療法開発に役立ちました。
会社名 | CELLINK |
---|---|
所在地 | 公式サイトに記載されていませんでした。 |
近年、製造品の多様化に伴い、3Dプリンターに求められる機能性においても、性能が重視されることがポイントとなってきています。
ここでは、500万円未満のミドルクラスでありながら、高精細、高強度、短納期で造形できる3Dプリンターをそれぞれ紹介します。各製品の特徴に加えてショールーム情報もまとめました。
製品名 | 積層ピッチ | 最大造形サイズ (W×D×H) |
造形方式 | 材料などの特徴 |
---|---|---|---|---|
アジリスタ [キーエンス] |
0.015mm~ | 297mm×210mm×200mm | インクジェット方式 |
アジリスタは、国産の3Dプリンターでは数少ないインクジェット方式を採用し、積層ピッチ0.015mmの高精細造形を実現。水溶性のサポート材の為、細部までしっかりと造形でき、部品の組付けまでできる精度を誇ります。 使用可能な材料はUV硬化アクリル樹脂とシリコーンゴム。 樹脂はアクリルに少量のウレタンを配合し、靭性を持たせているため、ネジを締めても割れないことが特徴です。 |
Mark Two [Markforged] |
0.1mm~0.2mm | 350mm×132mmx154mm | 熱溶解積層方式+ 連続フィラメント方式 |
Mark Twoは、Markforged独自のカーボンファイバー連続繊維を使用できる方式が採用されています。 これは、造形物の内部にカーボンファイバーで骨組みを組成しながら形作っていく方式です。 これにより、高強度の造形が可能になり、製造工程で使う治具や工具、より強度が求められる部品の製造を行うことができます。 |
G-ZERO [グーデンベルグ] |
0.05〜0.250mm | 250mmx210mmx200mm | 熱溶解積層方式 |
G-ZEROは、最大500mm/sというスピーディな造形ができます。 短時間で造形が可能になり、生産性が向上します。 高速で動くヘッドの振動を抑える技術も搭載し、ハイスピードながら安定感のある造形ができます。 |
■選定条件
アジリスタ[キーエンス]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高精細」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、インクジェット方式を採用し、積層ピッチが最小の製品として選出
Mark Two[Markforged]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 強度」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、カーボン素材を使用できるもので、唯一、熱溶解積層方式+連続フィラメント方式を採用している製品として選出
G-ZERO[グーテンベルク]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高速」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、造形速度が最速の製品として選出しました。