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3Dプリンターのショールーム

500万円未満の高性能な業務用3Dプリンター特集

3Dプリンターのショールームは、単に機械を並べる展示スペースではなく、導入前に実機稼働音や造形品質を肌で感じられる体験型施設です。専門スタッフとの対話を通じ、造形方式や材料の特性、後処理のフローまでをトータルに理解できるため、導入後の運用設計やトラブル回避に大きく役立ちます。

また、実際のサンプルを手に取りながら、教育現場や製造ラインでの応用イメージを具体化できるのも大きな魅力です。

3Dプリンターのショールームがある会社

※2025年7月31日調査時点で、「3Dプリンター ショールーム」とGoogle検索し3pまでに表示された企業の中から3Dプリンターのショールームを展開している企業をピックアップしています。

キーエンスのショールーム

東京ショールーム

キーエンス東京ショールームでは、AGILISTAシリーズのインクジェット方式3Dプリンターを中心に展示し、高精細造形と水溶性サポート材による後処理の流れを体験できます。プリントサンプルを手に取り、その精度や靱性を確かめながら、専門スタッフによる造形条件や運用コストの解説を受けられるため、導入後の社内稟議資料作成にも役立ちます。

基本情報

大阪ショールーム

関西圏の企業や教育機関向けに設置された大阪ショールームでは、同じくAGILISTAシリーズを稼働展示し、関西エリアから気軽に訪問できる立地を活かしたデモを実施しています。導入相談には技術スタッフが対応し、見積シミュレーションや運用ルール策定のサポートまで対面で受けられる点が評価されています。

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Markforgedのショールーム

東京ショールーム

APPLE TREE株式会社が運営する東京ショールームでは、“Mark Two”や“X7”といった連続カーボンファイバー造形機を常設展示。専用ソフトとの連携デモを通じ、材料強度や仕上がり精度を実際に測定しながら確認できます。導入後の保守体制や材料調達ルートに関する個別相談も可能で、製造現場の要件に合わせた運用設計のヒントを得られます。

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大阪ショールーム

大阪本町サンケイビル内にある大阪ショールームでは、東京と同様にMarkforgedの高強度造形機を中心に据え、航空部品や試作モデルの耐荷重性能を比較するデモを実施しています。訪問後には導入プランの具体化につながる個別相談が用意され、素材選定からコスト試算まで幅広いサポートを受けられます。

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RICOHのショールーム

東京・愛知・大阪・福岡

RICOHの3Dプリンター体験ショールーム「RICOH Rapid Fab」は、品川・名古屋・大阪・福岡の4拠点に展開しています。各拠点には複数の3Dプリンター実機や、異なるメーカー・方式・材料で造形されたサンプルを豊富に展示。手に取って質感や精度を確認できるだけでなく、リコーの技術者や専任担当が導入前後の疑問や課題に親身に対応します。方式や材料の特徴の比較から、導入プランまで中立的な視点でアドバイスしてくれます。事前予約は必要です。

基本情報(東京)
基本情報(愛知)
基本情報(大阪)
基本情報(福岡)

ホッティーポリマーのショールーム

埼玉

ホッティーポリマー株式会社は、埼玉県久喜市の久喜工場内に関東最大級の3Dプリンター専用ショールームを設置しています。樹脂押出積層(MEX)や光造形(SLA/LCD)、液体積層(LAM)など多様な方式に対応し、複数メーカーの比較も可能です。特に、自社開発のシリコーン対応機「SILICOM」など希少な機種を稼働状態で見学でき、造形サンプルや技術相談にも対応しています。

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丸紅情報システムズのショールーム

東京・愛知・大阪

丸紅情報システムズの3Dプリンターショールームは、東京・名古屋・大阪の3拠点で展開されており、実機の展示や出力サンプルを直接確認できます。東京ショールーム「HUB」では、樹脂・金属両方のプリンターを備え、技術スタッフによる詳しい説明や導入相談も可能です。名古屋は丸の内駅から徒歩1分、大阪は新大阪駅からすぐの場所にあり、アクセスも良好です。事前予約制のため、見学やデモをご希望の際は公式サイトからの申し込みが必要です。

基本情報(東京)
基本情報(愛知)
基本情報(大阪)

アルテックのショールーム

東京

アルテックのショールームでは、Stratasys製3Dプリンターをはじめ、FDM・PolyJet・光造形・金属3Dプリンターなど多彩な機種を常設展示しています。実機の見学に加え、造形サンプルを手に取って素材の質感や精度を確認できる点が特徴です。大判造形機を含む豊富なラインナップをそろえ、試作・治具製作・製品開発など幅広いニーズに対応しています。また、専門スタッフによる丁寧な説明やデモンストレーションも行われており、導入前の理解を深める場として最適です。

基本情報

シーフォースのショールーム

東京・大阪

ショールームは、東京と大阪に常設されており、3Dプリンターやレーザー機器などを実際に見て触れることができます。DWSシリーズをはじめとした複数の光造形機を展示し、造形サンプルも豊富に用意。スタッフによる製品説明やデモも受けられるため、導入検討中の方に適しています。見学は平日のみとなります。

基本情報(東京)
基本情報(大阪)

フェリデンシア・キャピタルのショールーム

東京

フェリデンシア・キャピタルが運営する3Dプリンター専門ショールームは、法人向けに予約制で開放されています。3Dプリンターやレジンを実際に確認できる場として、導入前の比較検討や技術的な相談に活用されています。出力サンプルの確認や無償サンプルの提供も行っており、製品の品質や性能を実感できる点が魅力です。現在、秋葉原ショールームの一般公開は準備中で、個人利用者向けの対応は行っていません。法人での訪問を希望する場合は、専用ページからの事前予約が必要です。

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第一メカテックのショールーム

埼玉

第一メカテックは、3Dプリンターのショールームを2025年7月にリニューアルオープンしました。Stratasys製FDMやPolyJet、Formlabsの光造形機などを常設展示し、実機による造形デモや操作体験が可能です。導入事例を紹介するサンプル展示や、専門スタッフによる技術相談にも対応。3Dプリンターの導入を検討する企業にとって、実機の性能や使い勝手を確かめられる貴重な場となっています。

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イグアスのショールーム

神奈川

イグアス3Dソリューションセンターは、イグアスが運営する3Dプリンターの常設ショールームです。3D Systems社製のプリンターやスキャナー、ソフトウェアを実機で確認でき、造形音や素材の質感なども体感できます。用途別の造形サンプルや導入事例も豊富に展示されており、スキャン体験や後処理の実演、専門スタッフによる技術相談も可能です。予約制で平日見学ができ、3D導入を検討する企業や教育機関にとって貴重な情報源となっています。

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ファソテックのショールーム

千葉・栃木

ショールームは、幕張本社と宇都宮エンジニアリングセンターの2拠点に設置されており、3Dプリンタや造形サンプルを常時展示しています。幕張ではMarkforged社の各種プリンタを体験でき、宇都宮では金属3Dプリントに対応した脱脂装置や焼結炉の実機も見学可能です。専門スタッフが常駐しており、製品の使い方や導入に関する相談にも対応しています。見学は随時受付中です。

基本情報(千葉)
基本情報(栃木)

Bruleのショールーム

東京

本社に併設されたショールーム「3D Hut」では、新機種の3Dプリンター実機をご覧いただけます。造形パーツや導入事例も展示されており、実際の仕上がりや活用方法を具体的にイメージすることが可能です。ご購入前には、本体操作やサンプルの確認も行えるため、導入を検討されている方にとって有益な場となっています。なお、展示内容は常時変動しており、すべての機種が展示されているわけではないようです。特定のプリンターをご希望の場合は、事前にご確認いただくことをおすすめします。

基本情報

3Dプリンターのショールームのメリット・デメリット

メリット

ショールーム最大の価値は、図面やスペック表だけでは捉えきれない“感覚的要素”を実体験できる点にあります。実機の稼働状態を目の当たりにすることで騒音や振動レベルを把握でき、材料サンプルを比較しながら後処理手順を学ぶことで、自社の製造フローに最適な組み合わせが明確になります。専門スタッフとの対話からは新しい活用アイデアや他社事例に基づく運用ノウハウを得られ、導入前の不安を大幅に軽減できます。

デメリット

事前予約制であるため、スケジュール調整に余裕を持つことが求められます。人気機種のデモ日は混雑しやすく、希望日時に機械が確保できない可能性があるため、複数の候補日を準備しておくのが安心です。また、拠点ごとに展示製品や開館時間が異なるため、事前に各社ウェブサイトや担当窓口で最新情報を確認し、希望機種が用意されているかを必ず確認しましょう。

専門家によるデモと体験が揃った3Dプリンターのショールームは、ものづくり改革を支える重要なステップです。導入前にぜひ足を運び、確かな導入判断と運用設計につなげてください。

ご来場前に準備しておきたい3つのこと

導入検討の背景と社内要件を整理する

ショールームを訪問する前に、自社が3Dプリンターに求める要件を整理しておくことが欠かせません。精度や造形サイズを優先するのか、それとも材料コストや運用のしやすさを重視するのかによって確認すべき点は異なります。あらかじめ導入背景や社内の要望を明確にしておくと、担当者との対話が具体的になり、必要な情報を効率的に得られるようになります。

予約時に展示内容を確認する

来場予約をする際は、展示されている機種や利用できる造形方式を確認しておくと安心です。特に金属や複合材など特殊な用途を検討している場合、対応可能かどうかを事前に把握しておく必要があります。希望の装置がその拠点にない場合は、別のショールームを案内されることもあるため、目的に応じて事前確認を徹底しておきましょう。

比較検討用のチェックシートを用意する

複数メーカーを比較する際、当日の印象だけに頼ると評価が曖昧になりがちです。そのため、稼働コストやメンテナンス頻度、保証体制といった項目をまとめたチェックシートを準備しておくと効果的です。こうした資料があれば、帰社後に関係者と情報を共有する際にも役立ち、導入の意思決定をスムーズに進められます。

訪問当日に確認すべきチェックポイント

デモンストレーションを記録する

ショールームでは3Dプリンターの稼働プロセスを見学できることがあります。その場で理解できても、後から細部を思い出せないことは少なくありません。動画や写真で記録を残しておけば、社内で共有しやすくなるほか、他機種との比較にも有効です。記録を取ることで、訪問の価値を長期的に高められます。

消耗品やランニングコストを確認する

導入検討では装置そのものの性能だけでなく、運用コストの把握も重要です。特に材料価格や消耗品の交換頻度は、長期的なコスト差につながります。性能体験に意識が偏りがちですが、担当者にランニングコストやメンテナンスについて詳しく確認しておくと、より現実的な導入計画を立てやすくなります。

導入後サポートや保守体制を把握する

新しい設備を導入する際は、運用開始後のサポート体制も必ず確認しておきましょう。どのような研修が受けられるか、定期点検や修理対応がどう行われるかを把握しておくと安心です。サポートが整っていれば初期トラブルの解決も早く、安定した活用につながります。

設置環境やインフラ条件を確認する

3Dプリンターを導入する際は、装置の大きさや重量だけでなく、電源容量や換気設備といったインフラ条件にも注意が必要です。ショールームでは、必要な床面積や耐荷重、推奨される室温・湿度などを確認しておくと安心です。特に工場やオフィスでスペースに制約がある場合は、事前把握がトラブル回避につながります。

ソフトウェアやデータ処理を体験する

装置の性能が優れていても、データ処理ソフトの操作性が悪ければ効率的な運用は難しくなります。ショールームでは実際にスライスソフトや専用アプリを操作し、対応可能なファイル形式やCADとの互換性を確認することが大切です。操作性を体験しておけば、導入後の教育や業務設計もスムーズに進みます。

安全対策やオペレーションルールを確認する

産業用3Dプリンターでは高温部品や粉末材料を扱うことも多く、安全対策は欠かせません。装置に備わっている安全カバーやフィルター機構を確認するとともに、必要な保護具や換気設備について担当者に確認しておきましょう。安全面を事前に把握しておけば、導入後の作業環境づくりを安心して進められ、安定運用にも直結します。

3Dプリンターイメージ
500万円未満の高性能な3Dプリンター特集をチェック
       
3Dプリンターイメージ
           

近年の製造品の精緻化に伴い、500万円未満であっても、ハイエンドモデルに匹敵するような性能を備えたミドルクラスの3Dプリンターが、続々登場しています。
ここでは、500万円未満でありながら、高精細、高強度、短納期で造形できる3Dプリンターをそれぞれ紹介します。

       

【特集】
導入前に試せる!
3Dプリンターの
レンタルサービス
※展示会情報あり

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SPECIAL

500万円未満の
高性能な業務用3Dプリンター特集

近年、製造品の多様化に伴い、3Dプリンターに求められる機能性においても、性能が重視されることがポイントとなってきています。

ここでは、500万円未満のミドルクラスでありながら、高精細高強度短納期で造形できる3Dプリンターをそれぞれ紹介します。各製品の特徴に加えてショールーム情報もまとめました。

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製品名 積層ピッチ 最大造形サイズ
(W×D×H)
造形方式 材料などの特徴
アジリスタ
[キーエンス]

アジリスタ[キーエンス]の製品

引用元:キーエンス公式HP
https://www.keyence.co.jp/products/3d-printers/3d-printers/

公式HPで
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0.015mm~ 297mm×210mm×200mm インクジェット方式

アジリスタは、国産の3Dプリンターでは数少ないインクジェット方式を採用し、積層ピッチ0.015mmの高精細造形を実現。水溶性のサポート材の為、細部までしっかりと造形でき、部品の組付けまでできる精度を誇ります。

使用可能な材料はUV硬化アクリル樹脂とシリコーンゴム。

樹脂はアクリルに少量のウレタンを配合し、靭性を持たせているため、ネジを締めても割れないことが特徴です。

Mark Two
[Markforged]

Mark Twoの製品画像

引用元:Markforged公式HP:
https://markforged.com/jp/3d-printers

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0.1mm~0.2mm 350mm×132mmx154mm 熱溶解積層方式+
連続フィラメント方式

Mark Twoは、Markforged独自のカーボンファイバー連続繊維を使用できる方式が採用されています。

これは、造形物の内部にカーボンファイバーで骨組みを組成しながら形作っていく方式です。

これにより、高強度の造形が可能になり、製造工程で使う治具や工具、より強度が求められる部品の製造を行うことができます。

G-ZERO
[グーデンベルグ]

G-ZEROの製品

引用元:PR TIMES公式HP:GUTENBERG社製 プロフェッショナル3Dプリンター G-ZEROの販売開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000057289.html

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0.05〜0.250mm 250mmx210mmx200mm 熱溶解積層方式

G-ZEROは、最大500mm/sというスピーディな造形ができます

短時間で造形が可能になり、生産性が向上します。

高速で動くヘッドの振動を抑える技術も搭載し、ハイスピードながら安定感のある造形ができます。

■選定条件
アジリスタ[キーエンス]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高精細」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、インクジェット方式を採用し、積層ピッチが最小の製品として選出
Mark Two[Markforged]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 強度」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、カーボン素材を使用できるもので、唯一、熱溶解積層方式+連続フィラメント方式を採用している製品として選出
G-ZERO[グーテンベルク]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高速」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、造形速度が最速の製品として選出しました。