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Stratasys社が製造開発し、リコージャパンが販売取扱いをしている3Dプリンター、Stratasys F170を調査。スペックや特徴について紹介します。
Stratasys F170は、3Dプリンタ市場において世界でも多くのシェアを誇るStratasys社が製造開発した、多機能型の3Dプリンタです。
Stratasys F170は、1980年代後半にStratasys社が特許を取得(2020年11月現在は特許切れ)した造形方式・熱溶解積層方式(FDMテクノロジー)だけでなく、デザイン作りやプリントのサポート役をしてくれるGrabCADソフトウェアの機能も搭載されています。
また、複数のユーザーでプロジェクトの共有が可能な仕様となっていることや、社内に3Dプリンタに関する専門の技術者がいなくてもスムーズに操作できる分かりやすさも魅力です。
かなりの大きさと重量があるため「気軽にポンと置ける3Dプリンタがいい」というニーズには不向きですが、そうしたコンパクトな3Dプリンタでは物足りないという業者にとっては有力な選択肢のひとつとなるでしょう。
Stratasys F170にはドラフトモード(エコノミー高速モード)が搭載されており、このモードを使えば「平均して標準モードの3分の1の材料の消費、かつ約2倍のスピードでの造形」が可能となります。
材料を節約しての造形となるため耐久テストなどには向きませんが、開発予定の新商品などについてのイメージやコンセプトを伝えるためのコンセプトモデル作りには大いに役立つ機能です。
Stratasys F170は造形材料としてPLA、ABS-M30、ASAが使える上にドラフトモードも搭載されているので、幅広いニーズへの対応が可能です。
スピーディーかつ低コストで製作するコンセプトモデルから耐久性や耐光性にすぐれた本格的な機能テスト向けパーツまで、さまざまなタイプの試作品などを製造したいメーカーに向いています。
Stratasys F170そのものの導入実績例はなかなか見当たりませんが、Stratasysは3Dプリンタ業界で世界でも有数のシェアを誇るメーカーで、F170はその中でも価格と機能のバランスにすぐれた存在ですので、数多くの企業に導入されていることが推測できます。また、新発売のStratasys F120はより低価格かつコンパクトボディーな製品となっており、工業グレードの品質向上が期待できるコストパフォーマンスに優れた3Dプリンターです。
会社名 | リコージャパン株式会社 |
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所在地 | 東京都港区芝3-8-2 芝公園ファーストビル |
近年、製造品の多様化に伴い、3Dプリンターに求められる機能性においても、性能が重視されることがポイントとなってきています。
ここでは、500万円未満のミドルクラスでありながら、高精細、高強度、短納期で造形できる3Dプリンターをそれぞれ紹介します。各製品の特徴に加えてショールーム情報もまとめました。
製品名 | 積層ピッチ | 最大造形サイズ (W×D×H) |
造形方式 | 材料などの特徴 |
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アジリスタ [キーエンス] |
0.015mm~ | 297mm×210mm×200mm | インクジェット方式 |
アジリスタは、国産の3Dプリンターでは数少ないインクジェット方式を採用し、積層ピッチ0.015mmの高精細造形を実現。水溶性のサポート材の為、細部までしっかりと造形でき、部品の組付けまでできる精度を誇ります。 使用可能な材料はUV硬化アクリル樹脂とシリコーンゴム。 樹脂はアクリルに少量のウレタンを配合し、靭性を持たせているため、ネジを締めても割れないことが特徴です。 |
Mark Two [Markforged] |
0.1mm~0.2mm | 350mm×132mmx154mm | 熱溶解積層方式+ 連続フィラメント方式 |
Mark Twoは、Markforged独自のカーボンファイバー連続繊維を使用できる方式が採用されています。 これは、造形物の内部にカーボンファイバーで骨組みを組成しながら形作っていく方式です。 これにより、高強度の造形が可能になり、製造工程で使う治具や工具、より強度が求められる部品の製造を行うことができます。 |
G-ZERO [グーデンベルグ] |
0.05〜0.250mm | 250mmx210mmx200mm | 熱溶解積層方式 |
G-ZEROは、最大500mm/sというスピーディな造形ができます。 短時間で造形が可能になり、生産性が向上します。 高速で動くヘッドの振動を抑える技術も搭載し、ハイスピードながら安定感のある造形ができます。 |
■選定条件
アジリスタ[キーエンス]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高精細」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、インクジェット方式を採用し、積層ピッチが最小の製品として選出
Mark Two[Markforged]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 強度」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、カーボン素材を使用できるもので、唯一、熱溶解積層方式+連続フィラメント方式を採用している製品として選出
G-ZERO[グーテンベルク]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高速」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、造形速度が最速の製品として選出しました。