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3D Systems社の3Dプリンター、ProJet3500について、モデルの特徴や商品スペックなどを紹介します。
3D Systems社のProJet3500はインクジェット方式で紫外線硬化樹脂を一層ずつ積層させる、MJP(Multi Jet Printing)3Dプリンターです。表面が圧倒的に滑らかに仕上がるため、ハイレベルでシャープなエッジを表現することができます。さまざまなビジネスに対応できるモデルで、オールマイティーに活躍します。高いコストパフォーマンスを実現します。
ProJet3500シリーズの中でも「ProJet 3500 HD Max」は3種類の造形モードが搭載されているのが特徴的です。ProJet3500シリーズは高詳細・高精度のため出力に時間がかかりますが、ProJet 3500 HD Maxでは積層ピッチを最大値まで上げることでスピードを重視した出力にも対応できます。またスマート端末での操作にも対応できるため、簡単な操作で3Dプリンターを使いこなせます。
ProJet 3500 HD Maxでは高強度の新素材樹脂や半透明の樹脂、カラー樹脂まで幅広い素材に対応しています。また鋳造モデルを製作するのに適したロストワックスが使えるのも魅力です。これによって繊細なデザインの鋳物型を作ることができます。繊細な造形に適しているため、各種試作品の製作はもちろん、ジュエリーなどの型を作るのにも最適です。
ProJet 3500 HD Maxは3Dプリンティング事業や3次元CADデータの活用によって収益増大を狙う企業に多く導入されています。一例としてインターネットプロバイダ企業ではProJet 3500 HD Maxを導入することで高品質かつ多様な3D出力サービスの提供開始、将来性の高い新規ビジネスモデルの構築に成功しています。
会社名 | iGUAZU(イグアス) |
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所在地 | 神奈川県川崎市幸区堀川町580番地 ソリッドスクエア西館21F |
近年、製造品の多様化に伴い、3Dプリンターに求められる機能性においても、性能が重視されることがポイントとなってきています。
ここでは、500万円未満のミドルクラスでありながら、高精細、高強度、短納期で造形できる3Dプリンターをそれぞれ紹介します。各製品の特徴に加えてショールーム情報もまとめました。
製品名 | 積層ピッチ | 最大造形サイズ (W×D×H) |
造形方式 | 材料などの特徴 |
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アジリスタ [キーエンス] |
0.015mm~ | 297mm×210mm×200mm | インクジェット方式 |
アジリスタは、国産の3Dプリンターでは数少ないインクジェット方式を採用し、積層ピッチ0.015mmの高精細造形を実現。水溶性のサポート材の為、細部までしっかりと造形でき、部品の組付けまでできる精度を誇ります。 使用可能な材料はUV硬化アクリル樹脂とシリコーンゴム。 樹脂はアクリルに少量のウレタンを配合し、靭性を持たせているため、ネジを締めても割れないことが特徴です。 |
Mark Two [Markforged] |
0.1mm~0.2mm | 350mm×132mmx154mm | 熱溶解積層方式+ 連続フィラメント方式 |
Mark Twoは、Markforged独自のカーボンファイバー連続繊維を使用できる方式が採用されています。 これは、造形物の内部にカーボンファイバーで骨組みを組成しながら形作っていく方式です。 これにより、高強度の造形が可能になり、製造工程で使う治具や工具、より強度が求められる部品の製造を行うことができます。 |
G-ZERO [グーデンベルグ] |
0.05〜0.250mm | 250mmx210mmx200mm | 熱溶解積層方式 |
G-ZEROは、最大500mm/sというスピーディな造形ができます。 短時間で造形が可能になり、生産性が向上します。 高速で動くヘッドの振動を抑える技術も搭載し、ハイスピードながら安定感のある造形ができます。 |
■選定条件
アジリスタ[キーエンス]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高精細」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、インクジェット方式を採用し、積層ピッチが最小の製品として選出
Mark Two[Markforged]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 強度」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、カーボン素材を使用できるもので、唯一、熱溶解積層方式+連続フィラメント方式を採用している製品として選出
G-ZERO[グーテンベルク]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高速」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、造形速度が最速の製品として選出しました。