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このページでは、ニッポー株式会社(NIPPO)の3Dプリンター「NF-6100S」について紹介しています。NF-6100Sの特徴や推奨される製品タイプ、スペックなどをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
ニッポー株式会社(NIPPO)が製造するNF-6100Sでは、オリジナルの大口径ノズルを採用しています。ノズルは各樹脂用に設計されており、滑らかかつ高速な造形が可能。また、大型ベッドヒーターを搭載しているため、定着が安定した製品を造形できます。
また、NF-6100SのスライサーにはSimplify3D を標準で採用しており、スライスデータの作成を高速で行えます。またサポート作成機能も優れており、造形物をしっかりと固定しつつサポート材の除去がしやすいメリットもあります。
NF-6100Sにはノズルの高さを自動で調整してくれる機能がついています。そのため、造形時にオペレーターがプリントヘッドの高さ調整を行う必要がないのがメリット。
また、フィラメントエンプティ検出機能も搭載しており、造形中に自動でフィラメントの継ぎ足しが可能。さらにフィラメントのボビンは500g巻小口径ボビンから2kg巻大口径ボビンまで対応しているため、大きいサイズの造形物でもフィラメント補充の回数を減らすことができます。
NF-6100SではPPGW(グラスウール入りポリプロピレン)やFABRIAL TypeR(生体適合性エラストマー)を使用可能材料としています。
PPGW(グラスウール入りポリプロピレン)はPPにグラスウールを配合しており、収縮率を大幅に軽減。造形時にヒケやソリの問題が発生しにくいのが特徴です。また、積層接着性や強度にも優れており、高品質な造形が可能です。
また、FABRIAL TypeR(生体適合性エラストマー)は低刺激で柔らかくしなやかな特徴をもつ素材。そのため手すりカバーなどの製品の造形に適しています。
なお、ニッポー株式会社では将来的にPLA(ポリ乳酸)とTPC(ポリエステル系エラストマー)も使用可能材料に追加する予定だそうです。
NF-6100Sは義肢や装具の造形に適した3Dプリンターです。 造形可能最大サイズ610mm×610mm×610mmと大型サイズの造形が可能であり、使用可能な材料は肌へ低刺激で柔らかくしなやかな特徴をもつPPGW(グラスウール入りポリプロピレン)やFABRIAL TypeR(生体適合性エラストマー)。また、吸湿性が低いという特徴もあることから、液体を入れる容器への活用も可能です。
NF-6100S(NIPPO)の導入実績は公式サイトに記載されていませんでした。
会社名 | ニッポー株式会社 |
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所在地 | 東京都世田谷区池尻3-11-6 MUTOH第2池尻ビル |
近年、製造品の多様化に伴い、3Dプリンターに求められる機能性においても、性能が重視されることがポイントとなってきています。
ここでは、500万円未満のミドルクラスでありながら、高精細、高強度、短納期で造形できる3Dプリンターをそれぞれ紹介します。各製品の特徴に加えてショールーム情報もまとめました。
製品名 | 積層ピッチ | 最大造形サイズ (W×D×H) |
造形方式 | 材料などの特徴 |
---|---|---|---|---|
アジリスタ [キーエンス] |
0.015mm~ | 297mm×210mm×200mm | インクジェット方式 |
アジリスタは、国産の3Dプリンターでは数少ないインクジェット方式を採用し、積層ピッチ0.015mmの高精細造形を実現。水溶性のサポート材の為、細部までしっかりと造形でき、部品の組付けまでできる精度を誇ります。 使用可能な材料はUV硬化アクリル樹脂とシリコーンゴム。 樹脂はアクリルに少量のウレタンを配合し、靭性を持たせているため、ネジを締めても割れないことが特徴です。 |
Mark Two [Markforged] |
0.1mm~0.2mm | 350mm×132mmx154mm | 熱溶解積層方式+ 連続フィラメント方式 |
Mark Twoは、Markforged独自のカーボンファイバー連続繊維を使用できる方式が採用されています。 これは、造形物の内部にカーボンファイバーで骨組みを組成しながら形作っていく方式です。 これにより、高強度の造形が可能になり、製造工程で使う治具や工具、より強度が求められる部品の製造を行うことができます。 |
G-ZERO [グーデンベルグ] |
0.05〜0.250mm | 250mmx210mmx200mm | 熱溶解積層方式 |
G-ZEROは、最大500mm/sというスピーディな造形ができます。 短時間で造形が可能になり、生産性が向上します。 高速で動くヘッドの振動を抑える技術も搭載し、ハイスピードながら安定感のある造形ができます。 |
■選定条件
アジリスタ[キーエンス]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高精細」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、インクジェット方式を採用し、積層ピッチが最小の製品として選出
Mark Two[Markforged]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 強度」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、カーボン素材を使用できるもので、唯一、熱溶解積層方式+連続フィラメント方式を採用している製品として選出
G-ZERO[グーテンベルク]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高速」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、造形速度が最速の製品として選出しました。