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CHECK01.どんな用途で使うのか

500万円未満の高性能な業務用3Dプリンター特集

業務用3Dプリンターの選び方のポイントとして“用途”について紹介します。どのようなものを作るのか、目的をはっきりさせましょう。

3Dプリンターで何を作るのか

3Dプリンターを購入する場合、どんな用途で使うのかを考えてから選びましょう。どのようなもの、パーツ使用の目的、造形による狙いなどをしっかり把握したうえで3Dプリンターを絞っていきます。

3Dプリンターを使用している方には、実際の現場で使う型作りをする人、考えているアイディアを出力して検証したい人など、本格的な使用から簡単な用途での使用を考えている人まで幅があります。どんな用途で使うのか、ポイントを絞って考えておきましょう。

仕上がりの滑らかさ

造形したパーツ表面の滑らかさを重視する方は、スペックの積層ピッチを確認しましょう。積層ピッチが0.4mmと0.15mmでは表面の滑らかさに違いが感じられます。ただし造形の形を確認したりグリップの握りを確認したりするような用途だけで使う場合、表面のなめらかさはさほど問題にはなりません。

しかしジュエリーの原型や歯科技工のサージカルガイドなど精密な造形を希望する場合、表面のなめらかさは重要視されるので積層ピッチにも気を付けたいものです。

またエポキシ系の樹脂にレーザー照射する光造形方式は、他の方式よりも表面の仕上がりが滑らかになるので、製造業で使われることが多いです。

再現度の重要性

たとえばジュエリーの原型を3Dプリンターで作りたい場合、それらしい形が出力されるだけでは役立ちません。またパーツ同士の割合などをしっかり再現したい場合も微細な形状を再現できる方式の3Dプリンターを選ぶ必要があります。形状をきっちりと再現したい場合はFDM(熱溶解積層型)よりもSLA(光造形型)のものを選んだ方が有利です。

FDMの場合、加熱によって樹脂材料が膨張するため寸法の誤差が生じてきます。光造形は紫外線光で樹脂を硬化させながら造形していくので、FDM方式よりはるかに高い精度での造形が可能です。

しかしジュエリーやパーツのように小さなものを出力するのではなく、大きなサイズの出力をしたい場合はFDM(熱溶解積層型)やSLS(粉末焼結型)を選んだ方が役割を果たしやすくなることも覚えておきましょう。

プリンターの種類や性能をチェック

3Dプリンターを選ぶときはどのような用途でどのような目的をもって使用するのかを明確にしたうえで、3Dプリンターの種類や性能を選びましょう。必要な性能さえ備わっていれば良いので、無理に高価な3Dプリンターを選ぶ必要はありません。用途に合った3Dプリンターを選ぶことでコストを抑えることもできます。

3Dプリンターイメージ
500万円未満の高性能な3Dプリンター特集をチェック
       
3Dプリンターイメージ
           

近年の製造品の精緻化に伴い、500万円未満であっても、ハイエンドモデルに匹敵するような性能を備えたミドルクラスの3Dプリンターが、続々登場しています。
ここでは、500万円未満でありながら、高精細、高強度、短納期で造形できる3Dプリンターをそれぞれ紹介します。

       

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500万円未満の
高性能な業務用3Dプリンター特集

近年、製造品の多様化に伴い、3Dプリンターに求められる機能性においても、性能が重視されることがポイントとなってきています。

ここでは、500万円未満のミドルクラスでありながら、高精細高強度短納期で造形できる3Dプリンターをそれぞれ紹介します。各製品の特徴に加えてショールーム情報もまとめました。

▼左右にスクロールできます▼
▼上下にスクロールできます
製品名 積層ピッチ 最大造形サイズ
(W×D×H)
造形方式 材料などの特徴
アジリスタ
[キーエンス]

アジリスタ[キーエンス]の製品

引用元:キーエンス公式HP
https://www.keyence.co.jp/products/3d-printers/3d-printers/

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0.015mm~ 297mm×210mm×200mm インクジェット方式

アジリスタは、国産の3Dプリンターでは数少ないインクジェット方式を採用し、積層ピッチ0.015mmの高精細造形を実現。水溶性のサポート材の為、細部までしっかりと造形でき、部品の組付けまでできる精度を誇ります。

使用可能な材料はUV硬化アクリル樹脂とシリコーンゴム。

樹脂はアクリルに少量のウレタンを配合し、靭性を持たせているため、ネジを締めても割れないことが特徴です。

Mark Two
[Markforged]

Mark Twoの製品画像

引用元:Markforged公式HP:
https://markforged.com/jp/3d-printers

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0.1mm~0.2mm 350mm×132mmx154mm 熱溶解積層方式+
連続フィラメント方式

Mark Twoは、Markforged独自のカーボンファイバー連続繊維を使用できる方式が採用されています。

これは、造形物の内部にカーボンファイバーで骨組みを組成しながら形作っていく方式です。

これにより、高強度の造形が可能になり、製造工程で使う治具や工具、より強度が求められる部品の製造を行うことができます。

G-ZERO
[グーデンベルグ]

G-ZEROの製品

引用元:PR TIMES公式HP:GUTENBERG社製 プロフェッショナル3Dプリンター G-ZEROの販売開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000057289.html

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0.05〜0.250mm 250mmx210mmx200mm 熱溶解積層方式

G-ZEROは、最大500mm/sというスピーディな造形ができます

短時間で造形が可能になり、生産性が向上します。

高速で動くヘッドの振動を抑える技術も搭載し、ハイスピードながら安定感のある造形ができます。

■選定条件
アジリスタ[キーエンス]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高精細」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、インクジェット方式を採用し、積層ピッチが最小の製品として選出
Mark Two[Markforged]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 強度」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、カーボン素材を使用できるもので、唯一、熱溶解積層方式+連続フィラメント方式を採用している製品として選出
G-ZERO[グーテンベルク]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高速」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、造形速度が最速の製品として選出しました。