比較して選ぶ!おすすめの業務用3DプリンターGUIDE » 【業種別】3Dプリンターの導入事例と今後の展望 » 宇宙・航空機業界

公開日:|更新日:

CONTENT

宇宙・航空機業界

用途別3Dプリンター3選を
詳しく見る

注目の技術として開発が進み続けている3Dプリンターは、常に新しいテクノロジーが求められている宇宙・航空機業界においても活用されつつあります。部品の試作などに用いられるだけでなく、従来の部品の試作・開発分野においても活用され始めており、今後も幅広い活躍が期待できるでしょう。実際、既に宇宙・航空機業界における多くの場面で3Dプリンターは用いられ始めています。ここでは、宇宙・航空機業での3Dプリンター活用事例や3Dプリンターの技術革新に関するニュースを紹介していきましょう。

航空業界における3Dプリンターとは

より柔軟な航空機製造が期待できる

航空機を製造する際には、膨大なパーツが重要となっており、1機に300万点もの部品が存在します。航空機である以上、その部品一つひとつには非常に厳しい品質基準や工程の管理などが求められるのは間違いありません。そのため、高いコストや長期の時間が生じるのは避けられないでしょう。しかし、3Dプリンターによってこうしたアイテムを設計すると、部品によっては一体化した状態で製作できるパターンも存在し、部品の数そのものを減らせる可能性があります。部品数が少なくなればメンテナンスの手間削減にもつながるため、管理工数削減が期待できるでしょう。

また、航空機製造において3Dプリンターを活用すれば、より柔軟な製造方法が選択できるようになります。型成形で製造する場合には、型がある場所でしか製造できないのが課題ですが、3Dプリンターを用いることで「運搬」という選択肢も選べるようになるでしょう。加えて、3Dプリンターによる部品製造であれば、設計の仕様変更などについて短縮が期待できます。また、納品後の改良やデザイン変更についても従来の型成形より柔軟かつ素早い対応が期待できるなど、大きな可能性を秘めているのです。

導入事例

3Dプリンターによるエンジン試作

プライベートジェット「セスナ・ディナリ」などに搭載されるターボプロップエンジン「GE Catalyst」は、構成部品の1/3以上を3Dプリンターで製作しているのが特徴です。3Dプリンターの強みとして、型を必要とせず、3Dデータをそのまま出力するのみで製作まで進められる点が挙げられます。こうした理由により、設計・試作・製造で生じる期間の大幅な短縮が可能です。航空機の部品製造で必要となる試作・試験の繰り返し期間を短縮化することで、従来であれば6年はかかるとされるエンジンの開発を、2年で達成できました。

宇宙の人工衛星にも3Dプリンターが活躍

3Dプリンターは航空機だけでなく、宇宙事業でも活用されています。その一例となるのが、日本の人工衛星「ほどよし」です。高さ700mm~800mm、幅・奥行きは約500mm、重量約50~70kgの小型衛星である「ほどよし」は、地上撮影、再起動実験などの任務を担っています。この「ほどよし」の試作には3Dプリンター「Dimension SST 1200es」が使用されており、プロジェクトスタートから機体完成までを2~3年程度で成し遂げました。

宇宙・航空機業における3Dプリンターの今後の展望

宇宙・航空機業における3Dプリンターの活用は、現在のところ課題が山積みとなっています。しかし、3Dプリンターの懸念点を解決できるような周辺技術・品質管理方法の開発がされることで、徐々に活用の実現が進められているのは間違いありません。今後は課題解決のために人材や予算が増えることも予測されており、益々3Dプリンターが宇宙・航空機業に進出していくでしょう。

3Dプリンターイメージ
用途・目的別!業務用3Dプリンター3選
       
3Dプリンターイメージ
           

「試作の精度を高めたい」「現場で使える強度部品を内製したい」「最終製品を社内で量産したい」など、業務用3Dプリンターに求められる性能や導入目的はさまざまです。 業務用3Dプリンターを選ぶ際は、自社の課題に合った造形方式や精度、素材への対応力を見極めることが重要です。ここでは、試作・現場改善・量産の三つの用途に適した代表的なモデルを取り上げ、その特長と活用シーンを比較します。

       

【特集】
導入前に試せる!
3Dプリンターの
レンタルサービス
※展示会情報あり

ピックアップ関連記事
SPECIAL

用途・目的別!
業務用3Dプリンター3選

「試作の精度を高めたい」「現場で使える強度部品を内製したい」「最終製品を社内で量産したい」など、求める性能や導入目的はさまざまです。

業務用3Dプリンターを選ぶ際は、自社の課題に合った造形方式・精度・素材対応力を見極めることが重要です。ここでは、試作・現場改善・量産の3つの観点から、それぞれに適した代表モデルを比較します。

高精度造形と水洗いだけの後処理で、
試作検証をスムーズにしたい

設計/開発部門向け

アジリスタ
(キーエンス)

アジリスタ[キーエンス]の製品

引用元:キーエンス公式HP
https://www.keyence.co.jp/products/3d-printers/3d-printers/

特徴

  • 高精度な試作造形が誰でもできる インクジェット方式と15μmの積層ピッチにより、嵌合や細部形状まで忠実に再現できる高精度な試作造形が誰でも簡単にできるため、設計意図どおりの試作品を素早く確認できます。
  • 後処理は“水洗いだけ”で完了 水溶性サポート材を採用しており、複雑な内部構造でもサポート除去が簡単。後処理が水洗いだけで完結するため、工具や研磨作業が不要で試作検証までの時間を大幅に短縮できます。

公式サイトで
詳しく見る

高強度が求められる治具や機能部品を
内製したい

製造/生産技術部門向け

Mark Two
(Markforged)

Mark Twoの製品画像

引用元:Markforged公式HP
https://markforged.com/jp/3d-printers

特徴

  • 金属に匹敵する強度の部品を造形できる カーボンファイバーなどの連続繊維補強構造により、軽量ながらアルミ相当の高強度を実現。金属加工を待たずに、現場で使用可能な治具やパーツをそのまま造形できるため、改善スピードを落とさず即日対応が可能です。
  • 標準樹脂「Onyx」で優れた耐久性・耐薬品性を実現 ナイロンにマイクロカーボンを混合した独自素材を採用し、高い靭性と耐摩耗性・耐薬品性を両立。長期の使用や厳しい工場環境にも対応でき、現場で安心して使える耐久部品を内製化できます。

公式サイトで
詳しく見る

複雑形状の量産部品を内製したい

製造企業向け

ProX SLS 6100
(3D Systems)

Fortus 900mcの製品画像

引用元:キヤノンマーケティングジャパン公式HP
https://canon.jp/biz/product/indtech/3dpsolution/3dsystems/lineup/resin-powder/sls6100

特徴

  • サポート材なしで複雑形状の一体成形が可能 粉末焼結方式(SLS)を採用しており、サポート材を使わずに内部構造を含む複雑形状を一括造形。組み立てや加工を省略できるため、高機能部品の量産にも対応できます。
  • ±0.2mmの高精度と等方性で実用部品を直接造形 高精度かつ高剛性の一体構造を実現し、試作段階だけでなく最終用途部品としても使用可能。品質要求の高い業界(航空宇宙・医療機器など)でも安定した精度を維持できます。

公式サイトで
詳しく見る