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3Dプリンター・アポロ(APOLLO)は、Apple Tree株式会社がリリースしている3Dプリンターです。Apple Tree株式会社は、中国のデスクトップ型3Dプリンターを販売するFLASHFORGE社の日本総代理店でもあります。こちらではアポロ(APOLLO)のスペックや特徴についてまとめました。
※こちらの製品の情報は2022年12月時点で公式サイトで確認できませんでした。
現在は販売が終了している可能性がございますので、詳細はメーカーや販売会社にお問い合わせください。
APOLLOは、デスクトップ型3Dプリンターを中心にしている中国の大手メーカーFLASHFORGE社の日本総代理店である、Apple Tree株式会社がリリースした業務用大型3Dプリンターです。
APOLLOの開発目的及び仕様は、医療用や航空宇宙など高精度な加工が必要とされる分野で必要な部品を製作できること。また、プリント方式はFDM(熱溶解積層法)で、ABS・PC・ナイロン・PPSU・ウルテムなどのスーパーエンプラ(エンジニアプラスチック)にも対応している点が、大きな特徴であり優れた機能です。
そもそも3Dプリンターは万能ではなく、出力できる素材に制限があります。中でもスーパーエンジニアプラスチックに分類される素材は、これまで3Dプリンターで出力することが難しい素材の1つでした。
一方でAPOLLOは、航空宇宙といった分野で使用されるスーパーエンプラ系素材も、高精度で長時間安定した出力を実現しているので特定のメーカーに部品を納入しているメーカーにとって活用メリットのある大型3Dプリンターといえるでしょう。
APOLLOには、スーパーエンプラの加工に必要なノズルの温度最高450℃、庫内温度が最高120℃を維持するため水冷式エクストルーダーを採用しています。
そのため長時間スーパーエンプラの加工を、精度を落とすことなく安定的に稼働し続けられる耐久性の高い3Dプリンターとなりました。
また、個人向けではなく工場など業務用大型3Dプリンターとして開発されているので、作業現場を想定して大型3Dプリンター下部に工具類の収納スペースを確保しています。
APOLLOは、大型ABS・ナイロン・ウルテム・ポリカーボネートなどのスーパーエンプラに対して、幅広く造形対応が可能です。
また、高精度でスピーディーかつ耐久性にもすぐれた業務用3Dプリンターですので、さまざまなタイプの試作品を大量に製造したいメーカーに向いています。
APOLLOそのものの導入実績例はなかなか見当たりませんが、製造元となるFLASHFORGEは3Dプリンター業界の中でもデスクトップ型で多くの実績を残しているメーカーです。APOLLOはコストパフォーマンスにすぐれた大型3Dプリンターでもあり、数多くの企業に導入されていることが推測できます。
会社名 | Apple Tree株式会社 |
---|---|
所在地 | 所在地 大阪府大阪市浪速区日本橋4-5-9 |
近年、製造品の多様化に伴い、3Dプリンターに求められる機能性においても、性能が重視されることがポイントとなってきています。
ここでは、500万円未満のミドルクラスでありながら、高精細、高強度、短納期で造形できる3Dプリンターをそれぞれ紹介します。各製品の特徴に加えてショールーム情報もまとめました。
製品名 | 積層ピッチ | 最大造形サイズ (W×D×H) |
造形方式 | 材料などの特徴 |
---|---|---|---|---|
アジリスタ [キーエンス] |
0.015mm~ | 297mm×210mm×200mm | インクジェット方式 |
アジリスタは、国産の3Dプリンターでは数少ないインクジェット方式を採用し、積層ピッチ0.015mmの高精細造形を実現。水溶性のサポート材の為、細部までしっかりと造形でき、部品の組付けまでできる精度を誇ります。 使用可能な材料はUV硬化アクリル樹脂とシリコーンゴム。 樹脂はアクリルに少量のウレタンを配合し、靭性を持たせているため、ネジを締めても割れないことが特徴です。 |
Mark Two [Markforged] |
0.1mm~0.2mm | 350mm×132mmx154mm | 熱溶解積層方式+ 連続フィラメント方式 |
Mark Twoは、Markforged独自のカーボンファイバー連続繊維を使用できる方式が採用されています。 これは、造形物の内部にカーボンファイバーで骨組みを組成しながら形作っていく方式です。 これにより、高強度の造形が可能になり、製造工程で使う治具や工具、より強度が求められる部品の製造を行うことができます。 |
G-ZERO [グーデンベルグ] |
0.05〜0.250mm | 250mmx210mmx200mm | 熱溶解積層方式 |
G-ZEROは、最大500mm/sというスピーディな造形ができます。 短時間で造形が可能になり、生産性が向上します。 高速で動くヘッドの振動を抑える技術も搭載し、ハイスピードながら安定感のある造形ができます。 |
■選定条件
アジリスタ[キーエンス]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高精細」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、インクジェット方式を採用し、積層ピッチが最小の製品として選出
Mark Two[Markforged]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 強度」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、カーボン素材を使用できるもので、唯一、熱溶解積層方式+連続フィラメント方式を採用している製品として選出
G-ZERO[グーテンベルク]……2023年7月19日、Googleで「3Dプリンター 高速」と検索して表示された50万円以上500万円未満の製品のうち、造形速度が最速の製品として選出しました。