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レンタルやリースはどうなのか
用途別3Dプリンター3選を
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この記事でわかること
- 3Dプリンターにおけるレンタルとリースの基本的な違いとそれぞれのメリット・注意点
- 試作や量産補助など、目的に合わせた適切な機種や造形方式の選び方
- 導入時の契約期間や費用感の違い、および3D出力サービスの活用について
3Dプリンターの価格は購入を決めるには覚悟がいる価格です。まずは試しに使ってみたいと思っていたり、可能ならリース契約で月々の支払いを抑えたいと思ったりしていないでしょうか。このページで3Dプリンターのレンタルとリースについて解説していきます。
3Dプリンターはレンタルやリース契約ができるのか
結論から言えば、2Dのコピー機同様に3Dプリンターもレンタルやリースが可能です。レンタルやリースであれば、購入資金を借り入れして購入するよりも経済的、精神的に負担とならないでしょう。まずはレンタルとリースの違いについて解説します。
そもそもレンタルとリースの違いは?
レンタルサービスとリースサービスはどちらも製品を一定期間借りるサービスであることに違いはありません。しかし、その内容は大きく違ってきます。レンタルはレンタル事業者が所有している製品を貸し出す契約形態です。リースの場合は、リース事業者が利用者に代わり製品を購入して貸し出す契約形態となります。このときの製品の所有権は、レンタルだと貸した側、リースなら借りた側です。この所有権をどちらが握るかによってメンテナンス(保守・修理)の義務がどちらにあるか変わってきます。メンテナンスの義務は所有権を持つ方が行う必要があるのです。そのためレンタルなら貸した側、リースなら借りた側がメンテナンス義務を負います。
レンタルとリースそれぞれにメリットがあるので、どのように使うかを考えて決める必要があると言えるでしょう。
レンタルのメリット
3Dプリンターをレンタルするメリットは、短期間での利用ができることです。新商品の開発をするためだけに短い期間導入したり、繁忙期だけ導入したりする方法がとれます。またレンタルで用意される機種は、最近販売開始された機種がラインナップされています。機種が時代遅れになってしまうことがないのもメリットでしょう。導入済みの3Dプリンターと性能比較をしたり、買い替えるためにお試しで利用したりするのはレンタル契約が適しています。
リースのメリット
リース契約のメリットは購入と比べて初期費用が少なく済むことです。またリース期間満了時に更新をすることによって、機械設備の陳腐化を軽減することが可能です。さらに固定資産税として形状する必要がないため、管理事務負担が軽くなります。他にも社内部署ごとの利用率に応じたリース費用按分によって、単体部署の予算だけを圧迫することがないのもメリットになるでしょう。
レンタル・リースの注意点
大型プリンターの場合はさまざまな準備が必要
小型プリンターであれば設置場所の検討などをするだけで対応可能なことが多いものの、大型プリンターの場合は電源の確保や設置できる床、搬入経路の確認などの事前準備が必要です。そのため、大型プリンターをレンタルやリースで申し込む場合はその大型プリンターを設置できる環境が整っているかあらかじめ確認しておきましょう。
レンタル時の故障などについても事前に確認を!
レンタル中の故障や不具合が起きたとき、レンタル会社がどんな対応をしてくれるのか確認しておきましょう。また、レンタル中の機器の取り扱いについての注意点も聞いておくべきです。
リースは購入よりも総支払額が割高になることを覚えておく
リースをする場合、手数料や保険料、金利や固定資産税などさまざまな費用がかかります。リースで最終的に支払う額は購入するよりも割高になるため、購入も検討している場合はメリット・デメリットをしっかり理解しておくことをおすすめします。
リース契約では中途解約ができない
リース契約の場合、契約期間中の解約ができません。どうしても解約したい…という場合は残りのリース料を一括で支払って清算する必要があります。
リース終了後は物件の返却か再リースするかを決めなければならない
リース終了後は、「最新機器のリース契約をする」か「物件を返却し、リースを契約終了させる」か「再リースを申し込む」のいずれかの選択をすることになります。そのため、リース終了時にどうするかをあらかじめ検討しておくと良いでしょう。
3Dプリンター選びのチェックポイント
3Dプリンターは価格や仕様の幅が広く、レンタルやリースで導入する際に「どの機種を選ぶべきか」で迷う企業は少なくありません。誤った選定をしてしまうと、期待していた性能を発揮できなかったり、想定以上の運用コストが発生したりする恐れがあります。
特にレンタルは短期間の試用やスポット利用が多く、リースは数年単位の長期契約となるため、判断基準を整理しておくことが非常に重要です。
試作向けか量産補助向けかで異なる選定基準
3Dプリンターの利用目的を「試作」か「量産補助」かで分けると、必要とされる性能や重視すべき条件が大きく変わります。
試作中心の利用
試作中心の利用では、製品の形状や組み立て性を素早く確認できるかが鍵となります。造形スピードや段取り替えのしやすさ、設計変更に即応できる柔軟性がポイントです。多少の寸法誤差は許容できる場合も多く、運用コストよりも短期間で成果を出せる機動力が評価されます。
治具や小ロット量産の補助
一方で治具や小ロット量産の補助を目的にする場合は、稼働率の安定性や耐久性が最優先です。毎日フル稼働させてもトラブルが少なく、メンテナンスが容易であるかどうかが重要になります。また、消耗品や材料費が安定して供給され、費用予測が立てやすいことも評価基準に加えるべきでしょう。
レンタルの場合は立ち上げの速さや初期教育の有無、万一の故障時に代替機を用意してもらえるかが重要です。
リースや購入の場合は安定した稼働率を保証する保守契約(SLA)、消耗品の単価、数年間の稼働安定性を重点的に確認すると良いでしょう。
素材対応や造形方式の違い
3Dプリンターには複数の造形方式が存在し、それぞれ得意とする領域が異なります。レンタルやリースを検討する際は、自社の用途に最適な方式を選ぶことが大切です。
FDM方式は比較的安価で扱いやすく、教育機関や試作用途に適しています。ただし、造形の積層痕が目立ちやすく、意匠性や表面精度を求める場合には不向きです。
光造形(SLA/DLP/LCD)は高精度で滑らかな表面が得られるため、デザイン検証や細部の再現性が重要な試作に向きます。ただし、樹脂の後処理や二次硬化が必要で、運用には手間がかかります。
粉末系(SLS/MJF)は強度や量産性に優れ、小ロットの部品生産や実用部品の造形に活用できますが、装置が大型化しやすく、設置環境や安全対策に一定の投資が必要です。
また、使用する素材にも注目すべきです。ABSやPLAといった一般樹脂に加え、耐熱性ポリマー、エラストマー、さらには金属粉末まで多彩な選択肢があります。素材の調達リードタイムや在庫確保のしやすさは、安定した稼働に直結します。
レンタルの場合は材料や後処理装置が同梱されるかどうかを確認することで、導入の手間を減らせます。
リースや購入の場合は材料の供給体制やサポート範囲を把握し、長期的な調達リスクを最小化しておくことが大切です。
安全性・ソフトウェア互換性の確認
3Dプリンターは装置の種類によって必要な安全対策が大きく異なります。樹脂や粉末を扱う場合、換気・防火・防塵の環境整備が不可欠です。特に粉末造形機は集塵設備や防爆仕様の電源を求められるケースもあり、契約前に設置条件を把握しておく必要があります。
さらに、データ処理の互換性も軽視できません。CADデータからスライスソフトへの移行がスムーズにできるか、既存の社内ネットワークと問題なく連携できるかは、導入後の効率に直結します。ソフトウェアのアップデートやファームウェアの更新ポリシーを確認しておくことで、将来的なトラブルを回避できます。
レンタルの場合は現地調査の有無や設置・撤去条件、消耗品や廃液の返却ルールを契約前に必ず確認しましょう。
リースや購入の場合はファームウェアの更新方針や社内IT基準への適合、データ削除手順をチェックし、セキュリティや情報管理体制を整えておくことが重要です。
導入方法の比較
レンタルとリースそれぞれのメリットをいくつか挙げましたが、レンタルとリースでどの部分が違ってくるのか比較してみたいと思います。まずは契約期間、購入であれば償却期間です。購入とリースの場合では一般的に5年程度になると思います。一方でレンタルは最短で1ヶ月単位での契約が可能です。レンタルなら短期間での契約ができるため機種が陳腐化してしまうことはないでしょう。また保守費用などの維持費はリースや購入の場合は使用者負担ですが、レンタルならばレンタル会社(貸す側)が負担してくれます。そのため毎月の費用が一定に収りやすいのもレンタルの特徴と言えます。
レンタル価格感やレンタルの方法
3Dプリンターのレンタル価格は機種により異なり、ミドルクラスの製品であれば1か月あたり10万円前後でレンタルが可能ですが、ハイエンドモデルだと1か月あたり40万円程するものもあります。
※参照元:丸紅情報システムズ(https://www.marubeni-sys.com/3dprinter/service/rental/rental_polyjet/)
機種によって価格は異なるため、どのような目的で使用するか相談して借りるのが無難です。丸紅情報システムズが提供する3Dレンタルサービスだと保守サポート付きのレンタルプランで3ヶ月15万円(税不明)からのDesktopシリーズがあります。またミドルクラスになるとConnex3シリーズだと2年で60万円(税不明)となっています。他にはDMM.makeが2週間で37,000円(税不明)、1ヶ月61,000円(税不明)というプランを提供しています。
レンタルサービスの大まかな流れ
3Dプリンターをレンタルする際の流れはレンタル会社によって多少異なります。ここでは、レンタルサービスの大まかな流れについて紹介します。
- 問い合わせ
多くのレンタル会社では、公式サイト内にある問い合わせフォームからレンタルの申し込みができます。申し込みにあたって会社名や部署名、氏名、郵便番号や住所、電話番号などのほか、レンタル希望商品やレンタル希望開始日についても記載します。レンタルに関する規約については、公式サイト内に約款を掲載していたり、問い合わせ後に書類を郵送してくれるケースがありますので、レンタル契約に関する情報をしっかり確認しておきましょう。
- 見積もり・契約
実際にレンタルをするにあたって、どのくらいの費用がかかるのかなどを確認したうえで契約をおこないます。
- レンタル品の受け渡し
レンタル会社によって異なり、レンタル開始日に運送会社を通じて機器を送ってくれる場合もあれば、レンタル開始日にレンタル会社のスタッフが機器を設置しに来てくれる場合もあります。レンタル会社のスタッフが来てくれる場合は機器の調整や使い方のトレーニングをしてくれることもあるため、設置や使い方に不安のある場合はスタッフが来てくれる会社を選ぶと良いでしょう。
- レンタル期間終了
レンタル終了時も開始時と同様に、運送会社を通じて返却するか、レンタル会社のスタッフによる引き取りをおこないます。なお、レンタル料に関してはレンタル期間が終わってから支払うケースもあるため、事前に確認しておきましょう。
これがリースとなると、3Dプリンター取り扱い企業に別途見積もりの必要が出てきます。リースパターンは2種類あり、ファイナンスリースとオペレーティングリースにするかで価格が違うのです。ファイナンスリースとは、製品価格に損害保険料や固定資産税などの諸経費を含みます。オペレーティングリースはリース期間終了時の3Dプリンター本体の価値を出して差し引いた分を分割して払う形式です。ファイナンスリースは製品を分割払いして購入する形に近く、途中解約ができないか全額支払うことによる解約を認めることが多くなっています。一方でオペレーティングリースは途中解約が可能です。それでも残りの支払いを一括で払う必要がある場合もあるので、契約時に確認すると良いでしょう。
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3D出力サービス
自社内に3Dプリンターを導入するときに、3Dプリンター出力サービスも合わせて検討することをオススメします。データを3D出力サービスを提供している企業へ送り、造形物を作ってもらうのです。例えばリコーの3Dプリンター出力サービスなら専任技術者がサポートをしてくれます。用途や予算に合わせた造形方式と材料を提案してくれるので、今まで3Dプリンターを利用した前例のない企業にオススメです。
またさまざまな素材に対応した3Dプリンターを所有しているため、多くのニーズに対応してくれます。またCADに精通した担当者も在籍しているためデータに不具合があった場合には、造形前に確認をしてくれるので失敗する可能性も減らせます。3Dプリンターの導入が初めてならば、3D出力サービスでどのような造形物ができあがるか試してみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q1
業務用3Dプリンターのレンタルとリースは、何を軸に選びますか?
A
使用期間、途中で機種を変える可能性、総支払額、保守の負担を比べます。試作の短期検証なら機種を返しやすい条件が重要ですが、継続生産なら材料供給と故障時の復旧も重要です。契約期間だけでは用途適性を決められません。レンタルは短期間の検証に向く契約があり、リースは長期利用を前提とすることが多いですが、条件は契約ごとに異なります。
材料や修理費が月額に含まれるか、返却時の費用と中途解約条件まで確認してください。
Q2
リースなら購入より負担が小さいと考えてよいですか?
A
初期支出を抑えられる場合がありますが、総支払額や契約期間中の負担は別です。毎月の支払いが小さく見えても、契約全体では購入より高くなる場合があります。更新や返却まで含む総額を同じ期間で見ます。保守、保険、材料、途中解約、契約終了後の扱いを含めて比較します。購入・リース・レンタルの同じ使用期間で総費用を試算し、機種更新の予定も反映すると判断できます。
Q3
試作中心と治具の継続製造では、借りる機種の評価点は変わりますか?
A
変わります。治具は一度作れただけでは足りず、交換品を同じ寸法で作れる必要があります。再現性を借用期間中に試しておくと判断しやすくなります。試作中心なら設計変更への対応と表面・寸法の評価、継続製造なら同じ品質で作れるか、材料供給と保守が重要です。
代表部品を繰り返し造形し、失敗率と後処理の時間を記録してください。契約期間中に用途が変わる可能性も確認します。
Q4
レンタル機の造形方式は、価格だけで選べますか?
A
方式ごとに材料と仕上がり、後処理設備が異なるため、月額だけでは選べません。必要な後処理装置を借りられない場合、機械だけ借りても目的の部品を完成できません。完成までの設備一式で比較します。用途に必要な寸法・表面・強度を決め、契約に含まれる材料と作業設備を確認します。粉末や液体樹脂を扱う場合は、設置・清掃・廃棄の条件も見積もりに入れます。
Q5
大型機を借りる前に、設置場所の何を確認しますか?
A
搬入経路、床の耐荷重、電源、換気、材料保管、後処理スペース、返却時の搬出経路を確認します。搬入はできても返却時に設備配置が変わると搬出できないことがあります。期間中のレイアウト変更も契約前に確認します。装置本体が入っても、扉を開ける空間や保守作業場所が不足することがあります。候補機の設置図を現場の図面に重ね、貸出元の設置条件と照合してください。
Q6
レンタルやリース前に、造形代行を使う方がよい場合はありますか?
A
用途がまだ定まらず、月に数点しか作らない場合は、代行で材料と方式を試す方が合うことがあります。用途が固まる前に一台を借りると、材料や方式の制約に合わせて試作品を妥協する場合があります。まず異なる方式のサンプルを比べる方法もあります。一方、設計変更のたびにすぐ造形したいなら社内設置に利点があります。
予定件数、修正回数、必要納期を整理し、代行費と借りる総費用を比較してください。