3次元での立体造形物を作成できる3Dプリンター。ものづくりの現場では、低価格で省スペースな家庭用(個人向け)のものよりも、高精細・大出力な業務用の3Dプリンターがおすすめ。このサイトでは業務用3Dプリンターに注目し、業務用3Dプリンターの基礎知識から、おすすめモデルまで紹介していきます。

再現性(精度)や強度、価格が異なる
3Dプリンターは利用者によって「個人向けのパーソナル3Dプリンター」と「企業向けの業務用3Dプリンター」に分かれます。
2つの違いは主に価格と性能が挙げられます。個人用は安く購入できますが性能は業務用に劣り、反対に業務用は価格が高くなりますが、再現性や強度の高い造形物を作ることが可能です。
クオリティの高さを求めるなら
「業務用」を選ぶ
最近は3Dプリンターの低価格化や技術開発が進み、個人用でも安くてきれいな造形ができるモデルも登場しています。しかし企業が導入するなら、断然、業務用3Dプリンターがおすすめ。
個人用と業務用では積層方式の種類や材料の豊富さが違うため、現場で活用するには業務用が適しています。

500万円未満でも精度に優れた
3Dプリンターが登場!
これまで精度の高い業務用の3Dプリンターでは、500万円以上するハイエンドな製品が多かったのですが、近年では500万円未満のミドルクラスであっても、ハイエンドモデルに匹敵するような性能を備えた、業務用3Dプリンターが続々登場しています。
ここでは特集として、ミドルクラス製品の中でも、特に精度に優れた製品を紹介しています。試作品や治具の製作など、高精度なものが求められる場面で活躍が期待できますので、ぜひご参照ください。
近年、製造品の高精度化に伴い、3Dプリンターに求められる機能性においても、精度は特に重視されるポイントとなってきています。
ここでは、500万円未満のミドルクラスでありながら、インクジェット方式を採用し、積層ピッチが0.05mm以下の、精度に優れた3Dプリンターを紹介します。各製品の特徴に加えてショールーム情報もまとめました。
※2022年11月29日、Googleで「業務用3Dプリンター」と検索して表示された製品のうち、500万円未満でインクジェット方式を採用し、積層ピッチが0.05mm以下の条件に該当する3製品を選出しました。
| 製品名 | 積層ピッチ | 最大造形サイズ (W×D×H) |
造形方式 | 材料などの特徴 |
|---|---|---|---|---|
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アジリスタ [キーエンス]
引用元:キーエンス公式HP
https://www.keyence.co.jp/products/3d-printers/3d-printers/ |
0.015mm~ | 297mm×210mm×200mm | インクジェット方式 |
アジリスタは、国産の3Dプリンターでは数少ないインクジェット方式を採用し、積層ピッチ0.015mmの高精細造形を実現。水溶性のサポート材の為、細部までしっかりと造形でき、部品の組付けまでできる精度を誇ります。 使用可能な材料はUV硬化アクリル樹脂とシリコーンゴム。 樹脂はアクリルに少量のウレタンを配合し、靭性を持たせているため、ネジを締めても割れないことが特徴です。 |
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Objet30 Pro V5 [Stratasys]
引用元:Stratasys公式HP
https://www.stratasys.co.jp/3d-printers/printer-catalog/objet30-printer/ |
0.016mm~0.028mm | 294mm×192mm×148.6mm | ポリジェット方式 (インクジェット方式) |
設置場所を選ばない小型デスクトップ型で、ハイエンド機に匹敵する精度を実現したObjet30 Pro V5。 クリア材料や高耐熱材料を含む全9種類の異なる3Dプリント材料を使用できます。 |
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3DUJ-2207 [Mimaki]
引用元:Mimaki公式HP
https://japan.mimaki.com/product/3d/3d-inkjet/3duj-2207/ |
0.028mm | 203mm×203mm×76mm | インクジェット方式 | 3DUJ-2207は、小型3Dプリンターでありながら、フルカラー造形が可能。 これまでの造形後の色付けでは難しかった、豊かな色彩表現が可能になるため、フィギュアやおもちゃなどのグッズデザイン、建築模型、家電製品といった、色の違いが大きく影響する精密な試作品を求められる分野での活用も期待されています。 |

キーエンスの3Dプリンター、アジリスタは、インクジェット方式を採用し高精細造形を可能にしたモデル。積層ピッチ0.015mmなので表面が滑らかに仕上がる点が特徴です。
また、100Vの電源さえあれば設置が可能であり、使用するソフトウェアも日本語対応・専門用語不使用であるなど、使いやすさに徹底的にこだわっています。
500万円を超える製品にも匹敵する性能と、導入のしやすさを兼ね備えたアジリスタは、3Dプリンターの導入経験の有無を問わず、様々な企業に適した製品です。
アジリスタでは高精度を特徴とするインクジェット方式を採用。積層ピッチは0.015mmと、部品の組み付けも可能な高精細造形を実現しています。また温度差による反りが少ないのも特徴で、歪みを抑えて造形をすることができます。
例えば、ギアの噛み合わせなど細かな部分まで再現することが可能なので、精度が求められる試作品などの制作にも適しています。
アジリスタは樹脂材料、及びシリコーンゴム材料に対応しています。
樹脂材料はアクリルに少量のウレタンを配合することで、柔らかさを持たせています。ネジを締めても割れない高い靱性があるので、組み立ての確認の際に重要なネジ締めとツメかん合の評価に適しています。透明性があるため、内部の確認も可能である点も特徴です。
またカートリッジを切替えればシリコーンゴムを使用することもできます。
アジリスタは2013年に世界で初めて水溶性のサポート材を採用(※)した3Dプリンターです。
サポート材除去作業に手間がかからないように水溶性のサポート材を使用し、水に浸けておくだけで造形モデルが完成します。
サポート材が表面に残ってしまうとネジが締まらないこともありますが、アジリスタならサポート材を細部まで除去できるので、ネジ穴にきっちりネジを取り付けることが可能です。
![アジリスタ[キーエンス]のショールーム情報](https://www.recmbus-3dprint.com/wp/wp-content/themes/SE036/img/Agilista_showroom.jpg)
キーエンスのショールームでは、検討・導入に必要となる3Dプリンター使用に関する知識を、一から丁寧に解説してもらうことができます。導入・運用のコツや選定時の失敗事例など、開発メーカーならではの話を聞くことも可能です。
またオフィス環境下での操作体験ができ、造形ソフトの操作性や、造形の流れ、かかる時間などの確認、水溶性サポート材の除去体験など、実際の動作や機能に触れることも可能なため、初めて3Dプリンタ―を導入する方にもおすすめです。
ショールームは大阪と東京にあります。相談の機会として、ぜひ足を運んでみてください。

Objet30 Pro V5はストラタシス社のインクジェット式3Dプリンター。積層ピッチ0.016mmで、ハイエンド機に匹敵する精度を誇ります。
9種の材料を使用することができるため、最終製品により近い試作品の造形ができる点が特徴です。低価格材料も使用可能で、コストパフォーマンスにも優れています。
また場所を選ばない小型デスクトップ型3Dプリンターであり、試作品などを素早く簡単に、再現性高く製作できます。
Objet30 Pro V5の積層ピッチは0.016mmで、高精細造形を可能にしています。
滑らかな表面や小さな可動パーツ、細かいディテールや複雑な形状、超薄壁なども正確に再現でき、ハイエンドなラピッドプロトタイピング機に匹敵する精度を誇る3Dプリンターです。
硬質材料2種、透明材料2種、PPライク材料2種、耐熱材料、ゴムライク樹脂、低価格材料の9種の材料をObjet30 Pro V5 では使用可能。
開発初期段階のモデル製作には低価格材料のDraftGreyを使い、精密な製品の試作品を造形する際には滑らかな表面を再現できる硬質材料を使うなど、多様な対応が可能です。
場所を選ばない小型デスクトップ3Dプリンターでありながら、ハイエンド製品にも劣らない性能を備えています。
また、シンプルなインターフェイスで使いやすい、ストラタシス社製3Dプリンター専用のソフトウェアGrabCAD Printに対応しており、直感的な操作で3D CADデータをプリンターに送ることが可能です。社内で素早く簡単にリアルなモデルを製作可能です。
![Objet30 Pro V5[Stratasys]のショールーム情報](https://www.recmbus-3dprint.com/wp/wp-content/themes/SE036/img/Objet30_showroom.jpg)
ストラタシス・ジャパンのショールームでは、各種ストラタシス製3Dプリンターが見学できると同時に、造形品も見ることができます。ショールームは東京本社及び大阪支社にあり、課題の大小に関わらず気軽に相談することができます。
また各販売代理店のショールームにも製品が展示されている場合もありますので、問い合わせをしてみると良いでしょう。

大型看板の印刷などに使用される、産業用の大型インクジェットプリンターの開発・製造を行ってきたMimaki。その技術を駆使して開発された3DUJ-2207は、UV硬化インクジェット方式を用いた3Dプリンターで、1,000万色以上(※1)のフルカラー造形が可能です。
小型設計であることに加えて、静音設計、脱臭機(※2)を備えている点から、オフィスへの設置にも適しています。
※1:2022年12月調査時点。参照元:Mimaki公式HP(https://japan.mimaki.com/product/3d/3d-inkjet/3duj-2207/)
※2:専用台・脱臭機は別売り
2Dプリントで培ったMimaki独自の波形コントロール技術とインク吐出技術を使うことにより、高精細な色表現を実現しています。
フィギュアやおもちゃのデザインをはじめ、建築模型、家電製品など、色の違いを高精度に表現することが求められる工業用の試作品などにも活用できます。
2.0×2.3mほどの設置面積さえあれば置くことができる小型設計になっており、本体を分解することなくエレベーターを使って搬入ができます。
高精細、省スペースを実現した、オフィス設置に適したフルカラー3Dプリンターです。
一度に3つのドットサイズを打ち分けるバリアブルドットという機能を搭載することにより、美しいグラデーションを実現します。またクリアカラーを使用した透明表現に加え、クリアカラーとカラーインクを同時に使い、半透明の表現をすることも可能で、幅広いデザインの再現に対応可能です。
![3DUJ-2207[Mimaki]のショールーム情報](https://www.recmbus-3dprint.com/wp/wp-content/themes/SE036/img/3DUJ-2207_showroom.jpg)
Mimakiでは長野県の本社滋野にショールームを構えているほか、東京品川の支社にもショールームがあり、また五反田にデモセンターもあり、Mimakiの2D、3Dプリンター各種が展示されています。
また、クリエイターや学生を対象に、フルカラー3D造形を体験できる『Mimaki Full Color 3D Creative Lab.』なども開催しています。