その4.熱溶解積層型

低価格3Dプリンターに多い熱溶解積層とは?特徴やメリット、デメリットを紹介します。

熱溶解積層画像

引用元:Stratasys公式HP
<http://www.stratasys.co.jp/3d-printers/idea-series/mojo>

熱溶解積層方式とは?

熱溶解積層方式とはABS樹脂やPLA樹脂などの固形材料を高温で溶かし、ノズルから出力させながら一層ずつ重ねていくことで立体物を造形する方式です。家庭用3Dプリンターでは最もよく使われている方式で、現在主流の樹脂を使うため市販されている製品に近い造形物を作ることができます。

2009年に熱溶解積層方式の特許期限が切れたことで価格破壊が起こり、現在最も低価格で購入することが可能です。

熱溶解積層のメリット

本体・材料ともに低価格

熱溶解積層方式の3Dプリンターは最近では10万円以下から手に入れることができます。家庭用3Dプリンターの中でも本体が低価格であること、さらに使用する材料も現在主流のものなので手に入れやすく、扱いやすい方式です。

コンパクトなサイズ

熱溶解積層方式の3Dプリンターは他のものと比べるとコンパクトに設計されたモデルが多く揃います。デスクの上などに設置することもできるので、狭いスペースでも容易に設置することができます。

カラフルな材料を選べる

材料にカラフルなものを選べば、自由な色で造形することができます。マテリアルや色数に合わせてモデルを展開しているメーカーもあります。

比較的強度がある

ABS樹脂などの材料を使えるので、比較的強度の高い造形物を作ることができます。状態によっては機械部品の機能テストにも活用できます。

加工がしやすい

材料で使うABS樹脂などは量産品でよく使用されている材料です。そのため加工がしやすく、市販品のような造形物が作れます。

熱溶解積層のデメリット

造形物に積層痕が残ることが多い

熱溶解積層方式ではノズルが積層面をなぞって樹脂を押し出し造形物を作るため、どうしても造形物に積層痕が残ることが多くなります。光造形などに比べると積層間の段差が目立ち、階段のようになってしまうので、表面が平滑な造形を作るのには向きません。

サポート材が必要

熱溶解積層方式ではサポート材が必要不可欠です。ただし最近は低価格ながら水溶性サポート材で後処理が簡単に済むものもあります。