UPシリーズ[Tiertime]

海外メーカーの株式会社Tiertime社が開発・販売を行っているデスクトップ3Dプリンター、UPシリーズを調査しました。UPシリーズの共通事項や、各3Dプリンターの仕様や特徴、どのような製造現場に向いているか実用性について紹介します。工業用製品やフィギュアなど多様な現場に活用できるデスクトップ3Dプリンターを探している場合は、ぜひ参考にしてみてください。

UPシリーズのキャプチャ画像

引用元:日本3Dプリンター株式会社公式サイト
<https://3dprinter.co.jp/distinations/up3d/>

モデル特徴

サポート材を自動で成形してくれる

UPシリーズに共通している特徴の1つは、製品造形後のサポート材を自動で成形してくれるところです。サポート材とは、製品とは別に造形される樹脂で、主に製品の破損を防ぐために補強部材として用いられています。

たとえば製品に細い部分や中空(内部に空間がある状態)などは、加工時や取り出す際に破損しやすい箇所です。そこで、サポート材を周辺に付けることで、破損を防ぐことができます。

そしてサポート材の成形は、通常製品と分離するのが難しい形状になっていることも多く、専門的な技術や経験のある方が処理を行わなければ、破損リスクが高まるでしょう。

一方UPシリーズは自動でサポート材の追加も施してくれるだけでなく、手で取り外すことができるので、3Dプリンター初心者でも扱いやすい点が魅力的です。

造形はFFF方式を採用

UPシリーズはFFF方式と呼ばれる、造形方式を採用しています。FFF方式とは熱溶解積層方式の略称で、3Dプリンターの一般的な造形方式の1つです。

FFF方式は、プラスチックなどの樹脂を上部に設置されたノズルから放出して、形状を作り上げていく比較的シンプルなシステムといえるでしょう。また、樹脂成形は、1層ずつ行うので、複雑形状も問題なく加工できます。

また、FFF方式の場合は、現在私たちが日常生活などで使用している樹脂をそのまま加工できるため、試作だけでなく製品用の加工機としても利用できるのが強みです。

加工時の進捗状況を画面にて表示

の3Dプリンターと異なり、UPシリーズでは加工時の進捗状況を画面にて表示してくれる便利な機能も搭載されています。

通常の3Dプリンターは、加工時間なそのためしていましたが、現在どこまで加工しているか視覚的なサポートはありませんでした。

UPシーズは加工途中を表示してくれるので、さらに生産効率を考えながら加工時間や設計の改良を考えることもできます。

製作に向くタイプ

立体広告やさまざまテリア品などに向いている

UPシリーズで製作に向くタイプは、主に小型のインテリアや立体広告、フィギュアなどです。

加工精度は高いもののFFF方式は、1層ずつの段差が出てしまいがちなデメリットもあるため、専門のスタッフによる表面処理・加工が可能であれば、工業用製品への利用も検討してみてはいかがでしょうか。

商品スペック

<UP300>

  • 造形サイズ:255×205×225mm
  • 本体寸法:500x523x460mm
  • 重量:約30Kg
  • 積層ピッチ:0.05/0.10/0.15/0.20/0.25/0.30/0.35/0.40mm
  • 造形方式:FFF方式

UP300は、大型造形と対応マテリアルの2点に関して、特に強みのある3Dプリンターです。対応マテリアルはABSとPLA、TPUなどで、それぞれの加工を実現するために3種類のノズル(ヘッド)を用意しました。

異なる素材を使用する時は、付属のヘッドユニットを交換することで造形可能です。

また、生産効率を高めるために、ビルドプレート(造形物を載せる床部)はフラットなガラスを採用。接地面が滑らかになるなどのメリットを得られ、取り外し作業に手間取らないよう配慮しているのも魅力的でしょう。

<UP Mini2 ES>

  • 造形サイズ:120×120×120mm
  • 本体寸法:255×365×385mm
  • 重量:7.5kg
  • 積層ピッチ:0.15/0.20/0.25/0.30/0.35mm
  • 造形方式:FFF方式

UP Mini2 ESは、コンパクトなサイズとシステム面の高機能化に優れた3Dプリンターです。

サイズはUP300と比較して約半分程度ですので、オフィスでの設置スペースに限りがあり、悩んでいる場合にもおすすめといえるでしょう。

システム面の高機能化とは、たとえばデータ転送の種類です。UP Mini2 ESではデータ転送にWi-FiとUSB、有線LANと3種類に対応しています。そのため、Wi-Fiの無い現場でも手軽にデータ転送できるUSBメモリを利用して、設計データのやり取りが可能です。

さらに、データ形式もSTLやOBJ、3MFなど、さまざまな種類に対応しているのも現場にとって嬉しい機能といえるでしょう。

<UP BOX+>

  • 造形サイズ:255x205x205mm
  • 本体寸法:485x520x495mm
  • 重量:約20kg
  • 積層ピッチ:0.10/0.15/0.20/0.25/0.30/0.35/0.40mm
  • 造形方式:FFF方式

UP BOX+は、UPシリーズの中でも最上位機種に位置しているのが特徴の3Dプリンターです。従来のシリーズと比較して、約30%の高速加工を実現していたりデスクトップサイズながら255x205x205mmもの大型造形に対応していたりと、大型試作・樹脂製品の成形に向いています。

また、複数のセンサーを搭載したことで、プリント台座の調整を自動で行えるのも加工精度を高めている要因の1つです。

<UP Plus2>

  • 造形サイズ:140x140x135mm
  • 本体寸法:245x260x350mm
  • 重量:5Kg
  • 積層ピッチ:0.15/0.20/0.25/0.30/0.35/0.40mm
  • 造形方式:FFF方式

UP Plus2は、UPシリーズの中でもとくにコンパクトでシンプルな設計が特徴です。外観は一般的なデスクトップ3Dプリンターと比較しても、パーツ点数が少ないスリムな印象を受けるでしょう。

しかし、品質面では他のシリーズと引けをとらない性能を持っており、積層ピッチ0.1mmや高さ調整センサーなど高精度加工に必要な機能を搭載しています。

導入実績例

UPシリーズの導入事例は見つかりませんでした。

販売会社

会社名 日本3Dプリンター株式会社
所在地 東京都江東区有明3-7-26 有明フロンティアビルB棟2F