その他

3Dプリンターの活用方法について。その他の目的・導入事例を紹介します。

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引用元:iGUAZU(イグアス)
<http://www.iguazu-3d.jp/case_study/trial/>
<http://www.iguazu-3d.jp/case_study/consumergoods/>

その他の業種における3Dプリンターとは

製造業や医療、建築、教育などの分野以外にも、3Dプリンターを活用している業種があります。例えば食品分野では実際にパスタやピザ、ハンバーガーなどの食品を出力したり、さまざまな形や色の砂糖菓子を出力したりすることも可能です。他にもオーダーメイドのイヤホンやインソール、歯ブラシ、ジュエリー、フィギュアなど、さまざまな活用方法があります。実際にサービスを提供している企業も増えていて、3Dプリンター技術が浸透してきたことを身近で実感できるのも近いかもしれません

3Dプリンターに関連するニュースをご紹介!

高校生がNASAから表彰?

正確な3Dデータさえあれば、ほぼ何でも作れてしまう3Dプリンター。日本国内をはじめ、多くの人が日夜、様々な「もの」を作り続けています。そんななか、わずか16歳の男子高校生が、3Dプリンターで作ったパーツと簡単に入手できるセンサー類や釣り糸などを使って、火星探査ロボを作成した、というニュースが。

天文物理学に興味を抱いていたその男子生徒が生み出した火星探査ロボは、世界各国の高校生を対象にした科学コンテスト「インテル国際学生科学技術フェア」の機械工学部門で、アメリカ航空宇宙局(NASA)から優秀賞を贈られています。近い将来、宇宙開発には3Dプリンターが必要不可欠になるのかもしれませんね。

導入事例

オリジナルジュエリーの設計・プリント

株式会社ビジュー・サトウではオリジナルのデザインジュエリーを3Dプリンターで出力するサービスを提供しています。「3DCADを触ったことがなくても自分で結婚指輪をデザインしてみたい」という方向けのコースもあり、特別なジュエリーを自らの感性で作り上げることができます。単に3Dプリントを代行するのとは違い、石留めやケース、文字彫り、サイズ調整などのサービスも提供しています。

ボールペンの試作品を冶具作りに活用

「Surari」ボールペンをはじめ油性マーカー「マッキー」など、日本を代表する筆記用具メーカーのゼブラ株式会社。従来は試作品を外部委託していましたが、3Dプリンターを導入することで全ての新製品の試作を自社で作るようになりました。費用が抑えられるほか、開発期間が25%も短縮。生産工程で必要な冶具も3Dプリンターで製造しています。

WEBカメラ×3Dプリンター活用の眼鏡

自分の顔にぴったりフィットする眼鏡を作るのに、WEBカメラと3Dプリンターを使ったオーダーメイドサービスが提供されています。「PROTOS」ではわざわざ店頭へ行かなくても、WEBカメラで顔の正面と横の写真を撮るだけで3Dプリンターが眼鏡を作り、自宅へ郵送してくれます。

45万円のイヤホン開発に活用

’SNEXT株式会社の自社ブランド「final」から、3Dプリンターを製造過程に使ったイヤホン「LABⅡFI-LAB02」が発表されました。S’NEXTは、高音質のオーディオ機器の開発・製造・販売を行っているメーカーです。

この珍しいデザインのメッシュ型イヤホンは、閉塞感のない生々しい音を再現するため、耳道と筐体(きょうたい)間に隙間を作り、振動板前面のメカニカルイコライザーを3Dプリンターで造形しています。

メカニカルイコライザーの板厚とギャップの最も薄い部分は、極薄の0.2mm。試作やシミュレーションを重ねた結果、この特殊形状にするには、3Dプリンターによる造形でしか実現しないことがわかったためです。

金属積層造形方式の3Dプリンターを採用して、金属で造形したあと、さらにチタン粉末で一層かけています。筐体が積層するまで約20時間、その後は丁寧に手作業で形を整えていく手間がかかるため、製造数は200台が限界で、45万円という高級価格帯になっているとのこと。

低音域から高音域まで自然な音場を実現した「LABⅡFI-LAB02」は、不可能だった特殊形状の造形が、3Dプリンターの発展によって可能になった新しい音響システムです。

3Dプリンターでバイクを製作

欧州の大手エアバスの子会社、APワークスが3Dプリンターで電動バイクを作りました。名前は「Light Rider」。当時は世界初の試みでした。

3Dプリンターで作っているため、従来の加工方法では難しかった構造にも挑戦でききたとのこと。フレームの材料は宇宙産業への使い道を考えて開発された特殊アルミ合金です。チタンよりも強度のある材料となっています。フレームはレーザー焼結法に似たもので、60ミクロンの層を重ねた部品で作られたものです。記者の一人がそのフレームを見て、「まるでエイリアンのようだ」と表現しています。

また、バイクのフレームには強度が重視されますが、このバイクは軽さと丈夫さ、2つをかねそなえているのが特徴的です。電動バイクは35キロの重さで、他のバイクと比較して30%の軽量化に成功しています。少しグロテスクにも見える個性的なデザインも、重量や強度が計算されたうえでの仕上がりなのです。

電動バイクのため、充電式となります。1回の充電で60キロ走ることが可能です。

2016年時点で50台が限定生産され、日本円で約600万円での販売でした。予約にはデポジット(預かり金)が必要で、その額は約25万円だったそう。

このバイクは小型のため、ツーリング用というよりも普段の生活で乗ることに向いているでしょう。世界にたった50台のバイクなので、会社への通勤も気分よく乗れそうです。

3Dプリンターで日時計を製作

3DプリンターメーカーのMakerbotが運営するサイトのメンバーである、Mojptixが新しい発想の日時計を公開しています。

20分間隔で時刻を数字で表示が可能です。仕組みはABS樹脂素材の本体に穴が開いており、日光が差し込む角度の違いから、差し込む穴も変わり、日時計の影にはデジタルのように数字が表示されるのです。アナログな日時計をデジタルに感じたい人へおすすめできる品物。この日時計の完成度の高さから、ネットで見た人たちは驚きの声を上げています。

残念な点を挙げるとすれば、日の光が十分に当たらなければ、機能はしないところでしょう。

データは公開されているため、3Dプリンターがあれば誰でも出力ができます。ただし、出力するための時間が35時間ほどかかるため、「そこまで待てない」という人には向かないかもしれません。

「3Dプリンターがないけど欲しい!」という人には、手作り品専門のサイト・Etsyでの購入をおすすめします。完成品が販売されており、値段は日本円で約9300円。一方で、評判になったため、売り切れのこともあるようです。

また、この日時計は左回りの回転を想定してつくられています。南半球の国では使用ができません。南半球の人でも使えるよう、3Dデータは南半球用も用意しています。

日時計は、日光が当たる時間に利用ができる品物。日光の確保が可能といえる、午前10時から夕方16時までを利用の目安としてみてはいかがでしょうか。

自分専用の日時計を手に入れて、紀元前3000年の暮らしを体験してみてください。

3Dプリンターで作られたハイヒール

今や3Dプリントで靴が作れる時代です。3Dプリンターを使って有名デザイナーがハイヒールのデザインを行いました。イギリスの「ユナイテッドヌード」というブランドのために作られたシューズです。5種類のシューズが発表されています。

そもそも3Dプリンターでハイヒールやシューズをつくるこのプロジェクトは、「ミラノ・デザインウィーク2015」で発表されました。どれもオリジナリティのあふれるシューズで、一見ハイヒールと分からない見た目の個性が強いデザインも。

素材として採用されたのはナイロンとゴム素材。履いて街を歩けば、きっとトップスターのように華やぐことでしょう。ただし、実際に履いた人の感想としては、履きにくさがあるようです。オシャレと履き心地はなかなか比例しませんね。

また、ニューヨーク在住のデザイナー、フランシス・ビトーニも2015年に3Dプリントで金のハイヒールをつくりました。シューズブランド、ユナイテッドヌードのために「Mutatio shoes」の発表をしています。

靴の部分は皮で、ヒールの部分を3Dプリントで作っています。その材料はナイロンです。ヒールに金メッキを利用して、輝く美しさを表現しました。このハイヒールの3Dプリントを担当したのは、3D Systemsです。このハイヒールはプログラムで作成したデータでデザインをしているため、左右でもデザインが異なります。見ていて飽きがこないデザインになっているのが魅力です。

3Dプリンターを使ってデザイナーが靴をデザインすると、従来とは違った作品に仕上がることでしょう。今後も3Dプリンターを使ったシューズ製作に期待ですね。

3Dプリンターでギターを製作

スウェーデンの工作機械メーカー、サンドビック(Sandvik)が世界初の3Dプリントギターを製作しました。同国の伝説的ともいえるギタリスト、イングヴェイ・マルムスティーンのため、激しいステージパフォーマンスを行っても壊せないギターの製作に努めたそう。

サンドビックのエンジニアが最新の技術を用いてギターを基本構造から見直し、完成させる前にはソフトを使ってシミュレーションまで行っています。軽くて強いギターをつくるために、ボディーはチタンでつくられているのも見逃せないポイント。新しい技術で複雑な構造を完成させています。

ギターを壊すこと実に100本もの実力を持ったマルムスティーンも、キャリアに恥じないよう精いっぱいこのギターを壊そうとしますが、破壊はできていないのだとか。マルムスティーンのさまざまなパフォーマンスに応えていくギターは、「モンスターだ!」とコメントされました。

エレクトリックギター「hds」

続いて、3DPrinted Body Guitar「hds」の紹介です。このギターは通常の製作方法ではつくることが難しい独創的なつくりのボディーを3Dプリンターで完成させました。繊細な音や力強い音楽を奏でるこのギターは、ギタリストにも納得されるほどの仕上がりに。

ギターといえば、使われる材質は木材ですよね。しかし、地球温暖化が進む中、森林の保護が叫ばれています。「木」という資源を大切に考えて、「hds」は木材以外の材料を使ったギターになりました。このエレクトリックギターは、新しい素材や技術を取り入れ、従来「木」でつくられてきた楽器に新しい可能性を提示しています。

※現在は取り扱い停止になっているようです(2019年11月時点)。

今後の展望

2020年には世界での市場規模が210億ドルに成長すると言われている3Dプリンター市場だからこそ、さまざまな業界や分野で活用法が研究され、個人向けのオーダーメイド品から消費者に関わり合いが深いサービスにまで展開されてきました。コストをかけずに短期間で製作できる環境を3Dプリンターが作ることで、これからの全ての業界が大きく変わっていくのは間違いありません。