建築業

建築模型や実際の家作りまで可能性を秘めた建築業における3Dプリンターについて紹介します。

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引用元:iGUAZU(イグアス)公式HP
<http://www.iguazu-3d.jp/case_study/architecture/>

建築業における3Dプリンターとは

建築業での3Dプリンターの活用は、現在模型作成が主となります。CADデータを立体造形物にすることで実体化・可視化し、躯体の構造チェックがしやすくなります。今までも3Dでモニターに構造や形状を表示することで、分かりやすくクライアントに説明をしていましたが、3Dプリンターで出力することで、手にとってさまざまな角度から構造や形状を見ることができ、建物への理解をより深めることができるようになります。また最近では建造物自体を3Dプリンターで作るプロジェクトも動き出しています。建築業における具体的な導入事例を紹介します。

建設業界注目の3Dプリンターニュース

たった1日で家が完成?

2017年2月、ロシアの首都モスクワで、初めて「施工日数わずか1日」の3Dプリントでできた家が完成しました。3Dプリンターで部品や模型が作れるのは周知の事実ですが、たった1日(24時間)で、38m2と小さいとはいえ、家まで作れるようになりました。

その家は、ロシアの企業「アピスコア」が、「家を購入できない方々に安い家を提供したい」と開発した建築用3Dプリンターで作られています。38m2の1ルームで、建築費用はわずか115万円と、従来の家に比べたらかなり破格。

素材はコンクリートでできていますが、鉄筋が入っていないため、日本国内では耐震強度の面で、やや不安な面もあります。ですが、地元ロシアでは、一般住宅としてだけではなく、災害時の仮設住宅として利用できるのではないかと期待されているそうです。これだけ簡単に家を作れてしまうのであれば、将来的には月や火星に家を建てることも、夢ではないのかもしれませんね。

導入事例

世界最大級の3D建築単体模型を製作

国内の清水建設株式会社では、3Dプリンターでフルカラー製作した世界最大級の3D建築単体模型を製作し、2016年に展示公開を行いました。石膏3Dプリンターで表現できる限界まで挑んだ精密かつ詳細なモデルは、総重量約100kg。建物一棟をまるまる1/40スケールで、すべて3Dプリンターで製作しています。3Dプリンターの可能性に挑戦し、今後も独自の技術で業界をリードしていく期待がもたれています。

実際に使用する建築資材の作成

イギリスの大学の研究チームにより、3Dプリンターを使ってコンクリートをプリントし、さまざまな建築資材を作りだす研究が進んでいます。この技術が実現すれば従来の工法では難しかった複雑な形状の資材も出力することが可能なうえ、短時間で製作できるようになります。

一軒家を3Dプリンターで建築

ジェット機のパーツを3Dプリンターで製作しているGEが、巨大な3Dプリンターを使って一軒家を20時間で建てるというプロジェクトを行っています。今まで手作業で行っていることを全てオート化し、レイヤーを重ねてパーツを作成。最新技術と伝統的な建築法を融合させることで十分な強度のある家を目指しているそう。まだ巨大3Dプリンターは開発段階ですが、今後プロジェクトが実現すれば安価な素材を使って短時間で家を作ることができ、災害時の住宅作りや発展途上国の居住問題解決に大いに役立ちます。

今後の展望

建築業での3Dプリンター活用は世界的にも経済・労働力・環境改善につながる大きな可能性を秘めています。現在実用化されているのは模型作成や建築物見本、プレゼンテーションへの活用がほとんどですが、今後建造物自体を建設するのに3Dプリンターを活用するプロジェクトが増えていくことは確実です。海中施設や月面基地などにも3Dプリンター技術を用いることで発展を目指すプロジェクトもあるそうで、ますます可能性が広がります。